サイトアイコン 英保歯科

日本人の生産性と国際競争力を高めるには(3)

昨日は「もっと発言を」というお話をしましたが、日本のビジネス社会では「出る杭は打たれる」以前に、「自分の頭が出ないように周囲の高さに合わせて引っ込め続ける」ようにする事を常に無意識に行っているように見えます。
その理由はなんでしょうか?
私はウッデイタウンの幼稚園や小学校などの校医をしていますので、しばしばそういった教育の現場の実際に触れる事ができます。どの幼稚園も小学校も地域住民の皆さんの教育意識の高さも手伝って、素晴らしくハイレベルな教育がされていると感じています。しかし、概して「周囲の子供達と同じ行動や思考ができるようになる」教育が繰り返し行われているように感じるのです。
幼稚園では前に立った先生の歌と身振りに合わせて全員が同じようにする。
小学校では性別や戦争に対して「決められた画一的な答え」ができるようになるまで教え込まれる。中学校や高校での友人関係でも同様に「皆と同じ」である事を求められているのではないでしょうか。成人した後も子供の頃に刷り込まれた思考回路に従って無意識に反応するので、集団において波風を立てないように、目立たないようにとするのではと思うのです。若い女性のお化粧と服装がここまで「皆同じ」なのは日本だけではないかな?

我が家の子供は4人共、神戸友の会幼児生活団という所で教育を受けました。この生活団での教育も素晴らしいのですが、前者とは全く異なる教育がされています。画一化と真逆の個性化の教育です。お陰様で4人共ユニークな人間になってきています。

会社の会議においてドンドン発言できるような若者を育てるには、現在の幼稚園や小学校・中高で普通と考えられている教育パターンを破壊して、「普通じゃ嫌だ。人と同じは嫌だ」と思う事が「普通」であるような人間を育てるのが、気の遠くなるような近道ではないかと思うのですが、どう思われますか?

モバイルバージョンを終了