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ミニマリストとケチの違い

米国では若者の間で FIRE (financial independence, retire early)ムーブメントがちょっとした流行だそうです。FIRE では、支出に関しては Minimalist(ミニマリスト)的な考え方で無駄を省くようにします。
年配の方は “to watch one’s nickels and dimes” つまり5円や10円を気にして節約するようなケチケチした生活は嫌だと考えるようです。
ここにも価値観のジェネレーション・ギャップが存在しています。が、彼彼女らの Minimalist 的な考え方に対する理解不足もあると思います。

私はミニマリスト。今年の夏は1000円以下の白いTシャツを1種類、24枚買って、それだけで1シーズン過ごしました。でも、ケチって5円や10円を節約している訳ではありません。実際に高級スマホや高級イヤホンも持っています。
基本的には次々湧き上がってくる物欲に対して「本当にそれが自分を幸せにしてくれるのか?」を何度も何度も深く自問自答して、ほとんどのモノは「買わない方が、無い方が幸せだな。」という結論になるので買わないのです。そうすると自然に支出が減るので懐に余裕が出来て、心にも余裕が出来てきます。
モノを買わないとそれと関わる時間も不要なので時間の余裕もできます。テレビが良い例でしょう。テレビを捨てたら見る時間が不要になり、その時間が家族との会話や趣味に回せますよ。

私も普通の男ですから、どちらかと言うと車好きです。街を行くBMWやベンツなどには目が行きますし、興味はあります。でも「新車の高級外車を購入すると幸せになれるか?」と自問すれば答えは明らかにノーでしたので、もう2年前になりますが、中古の軽四(でも、2人乗りのスポーツカーです)を買いました。これも正しい判断でした。

先日、黒塗りのベンツに乗っていつもお洒落なスーツを着ている私立大学出身の知人の歯科医師に「私の車は中古の軽四です。スーツははるやま、服はユニクロか無印良品を大切に何年も着ます。」と話すと「そんなん死んでも嫌や!」と言っていましたが、その時彼は強いアルコールを何杯も飲みながら、自分の仕事や生活が「いかにストレスフルで大変で面白くないか」を延々と話していました。

今朝も尾焼津さんに会って挨拶しました。「今日のような天気、先生は好きでしょう?」と言って頂きました。その通り。この会話とこの天気、それだけで充分幸せ。

どのような価値観を持ってどのように生きるかは全く自由だと思いますが、自分で選んだ道が楽しくないなどと酔っ払って愚痴を言わないといけないのは気の毒ですね。

私は3年前に診療所の断捨離を遂行して、本当に良かったと思っています。
現在の英保歯科の雰囲気は断捨離(禅ism)の結果もたらされたものなのです。

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