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「弱虫の和」と「勇者の和」

以前、とある団体の決算総会に参加した時に、挙手して本気で質問したら場がえらい雰囲気になってしまった事がありました。どうやら日本のこの団体の常識ではやってはいけない事だったようです。「どうせシャンシャンと決まっているのだったら、オンラインでPDF の資料を配って承認を得るだけで良いのに。会場費も参加者の時間も全てが無駄だよ。」と心の中で呟きました。

この例のように、日本人は場の空気を読んで、自分の意見を主張せず沈黙を守り、作り笑顔でその場をやり過ごし、なるべく他の人間との摩擦を起こさないようにして、問題は先送りする事を是とする。これが日本流の「和を保つ」事だと思っていませんか?

日本社会に於ける私自身の色々な経験を通じて、少なくとも私はそのように思っていました。そしてこのような非建設的で進歩を拒む、日本的な考えがますます嫌いになっていったのです。

しかしながら、荒谷卓先生の著書、サムライ精神を復活せよ!を読んで、古来の日本人が持っていた「和を保つ」という概念は、現代のそれと全く異なっていた事を知りました。お互いに勇気を持って真正面から向き合い、話し合い、お互いを尊重し合い、譲歩し合って進むべき道を決めるのが本当の和の姿だったようです。

私は、敗戦国になり自信を喪失してしまってからの日本人の「和を保つスタイル」を「弱虫の和」、敗戦以前の、自国に誇りを持っていた日本人のそれを「勇者の和」として区別したいと思います。
現代社会で私や皆さんが慣れ親しんでいる方は「弱虫の和」、ニセモノの和のとり方なのです。

皆様も是非、荒谷卓先生の著書、サムライ精神を復活せよ!をお読みになって、私が「勇者の和」と表現しているものを知って頂きたいと思います。

Apple 創始者 Steve Jobs が学生の質問に対してある答えをしています。
彼を20秒以上考えさせた学生の質問 | スティーブ・ジョブズ | Steve Jobs 
彼の到達した場所は「勇者の和」そのものだと私は思いました。皆さんはどうですか?

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