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「初診随時」で診てくれるのは良い歯医者か?

私が開業した今から30年前平成初期当時では歯医者の看板に「予約制・初診随時」と書いてあるのが普通でした。

「予約制ですが、全く初めての患者さんは突然入って来て下さい。診ますから。」という意味なんですね。

これは
①歯科医院側は全くの初診の患者さん(お客さん)を取りこぼす事がないので経営上メリットが大きい。
②同じく、歯科医院側は「歯が痛くて困っている人を即日救ってあげる事ができるので、その患者さんには感謝されて、(一見)社会的貢献度も高く、地域医療に貢献している風に見える」
という事になりますし、
③患者側は、いつでも飛び込みで診て貰えるなら、歯に穴があいていても、歯周病で歯がグラグラしていても放置して、痛くなったら突然歯医者に行けば何とかしてくれる。有難い話だ。
という事になります。

しかし、予約をして真面目に時間通りに来院されている既存の患者様や、アポイントのマネージメントを真面目にやっているスタッフにとっては「何の利益も良いことも無い、例えるなら、割り込み乗車を運転手が歓迎している状態」でしかありません。

私は幸運なことに、開業前に高品質の歯科治療を提供する「良い」歯科医院で研修を積んでいたのですが、その歯科医院は「(全くの初診も含めて)完全予約制」でした。その経験から30年前の開業時にも「完全予約制」でスタートしました。

そもそも、まともな仕事をしようとするならば、突然の割り込み来客があっても平気なような状況では不可能です。

今日は当たり前のことを書きました。

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