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「凄い!」より「ありがとう♡」と言ってもらえる生き方を

お盆休みも後2日。家族が家にいるので勝手に遠出もできず、暑いので外出もできず、暇でつらい。

休みなんかはやく終わってくれて、診療所で歯医者がしたい思う私はもうビョーキ?

火曜日から又「時計職人のような緻密な仕事」が待っている。完璧に仕上げてやるぜ。ああ、楽しみだ。

でも、お盆は日本人の DUTY として、故郷に帰省しなければなりません。妻も子供達も各人の事で忙しいので、ここ数年は一人で田舎に帰っております。昨日は日帰りで宍粟市に行ってきました。

最近購入したフェラーリのオープンカーで中国道を走って帰りました。気持ちよかった。
宍粟市・山崎町で父親が運営していた歯科診療所。鉄筋コンクリートの自社ビルで、今でも充分使えます。2階が診療室で、1階と裏手は住居と庭になります。
父親の趣味に沿って設計された庭。枯山水とでも呼ぶのかな?大人の身長を超える巨大な灯篭が圧巻です。
大阪で開業している兄も帰っていました。彼のドイツ車で買い物に出かけました。

どうです?これを読んで「英保先生(の実家)、凄い!」と思って下さった方、有難う御座います。光栄です。

「凄い!」と思わなかった方や「英保先生、なんかお気の毒・・・。」と思われた方はおられますか?その方は私と価値観が似ていますよ。

父親が戦後の高度成長期の価値観に従い、人生を賭けて、時には家族を犠牲にしてまで築き上げた巨大な不動産ですが、誰が後始末をするんだろう?

断捨離ズムの私の価値観からみると、庭一つ見ても「お父さん、何のためにこんな大きな石を(アホみたいに)積み上げたの?山崎断層があるのに、地震で崩れたら危険でしょ?片付けずに死んじゃったけど、最後はどう責任を取るつもりだったの?」と思えてしまいます。

私のフェラーリ購入は嘘で、我が愛車、軽四の S660 に乗って帰りました。(1時間ほど兄のゴルフ GTI を運転させてもらったのですが、本当に良い車でした。私の S660 も良い車なのですが、安全面と疲労軽減の点から色々と思う事がありました。時が来たら普通車に乗り換えようかと思っております。)

お金で買えないものの価値に気が付いて、お金で買えない(けど大切な)ものを手に出来た時はじめて、あなたは「リッチ」なのです。
心からの感謝、尊敬の気持ちや心からの「ありがとう♡」の言葉はいくら札束を積んでも買えません。フェラーリや家は買えるけどね。

私は、所有物で「凄いな!」と思ってもらいたいという欲望は(理性を使って)捨てるように努めております。言ってみれば「虚栄心の断捨離」ですね。
代わりに目に見えないもので「凄いな!」と思ってもらいたい。優しさや努力や知性や教養でもって尊敬されたい。まだまだ全然ですけど、ちょっとでも前進できるようにと、ひたすら修行中です。

道中、中国道のサービスエリアに立ち寄った時、炎天下に汗だくで一生懸命掃除をして下さっている女性スタッフがおられました。心の中で「ありがとう♡。ご苦労様です。」と呟きました。こういう人こそ「凄い!」人なんだと思います。偉いね!心から尊敬します。
「ありがとう♡。ご苦労様です。」って口に出して直接言ってあげたらよかったよ。

歯科医師も彼女同様に現場で働く肉体労働者であり、かつ、全責任を背負う個人事業主。「大将が手を動かして、作って売ってなんぼ」の世界ですので、どんなに頑張っても売り上げアップには限界があります。普通にやっていればフェラーリなんか買えましぇん。それでも、三田の診療所で楽しく働かせて頂いているのは、心からの「ありがとう♡」の言葉がバンバン返ってくるからなのです。

お盆休みが終わるのが待ち遠しいな。

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