私がペスカタリアンであり続ける理由

United Airline ではこのようなVegan メニューの他にも Asian Vegetarian (=ペスカタリアンメニュー)などで対応してくれます。特別メニューは一番最初に給仕されます。しかも、隣に感じの良い人が座っていたら「私、特別メニューなんで先に来るんです。」なんて話しかけて、色々と話が弾んで楽しい旅行になります。

私は18歳の時にペスカタリアン(=魚を食べるベジタリアン)になり、23才前後の3年間程は更に厳格なlacto-ovo vegetarian として過ごしました。lacto-ovo vegetarian は肉類も魚も一切食べず、牛乳と卵(無精卵)だけは口にするベジタリアンです。
3年間頑張ったのですが、焼き肉はおろか寿司屋にさえ行けないので友達が無くなるし、痩せ細ってしまったために、魚だけは食べるように戻して現在に至っています。

まず、私がペスカタリアンになったきっかけについてお話しますね。

私が18歳の時、兄の母校の大阪歯科大学の講師で、東洋医学の知識が豊富な歯科医師に出会った事が発端です。その先生が東洋哲学的な話を、18歳という多感な年齢である私にしてくれました。(ちなみにその先生は昔からずっと現在に至るまで、完全なビーガンを通しておられます。)

それは、「輪廻転生。人間は死ぬと肉体から魂が抜けて、生前に善行を積んだ徳の高い魂は天国に行く。徳がそこそこだとまた人間に生まれ変わる。もっと下だと動物に生まれ変わる。その下だと魚に生まれ変わる。その下だと虫。」という話だったのです。(更に下だと植物に生まれてくるかどうかは忘れました。でも、植物にも感情はありそうに思うのですが、皆さん、のふうぞさん、どう思われます?)
歯学部1年生の私は、尊敬する先輩歯科医師が言う事だからと100%それを真に受けた訳ですね。若かったからね。

遠藤周作「眠れぬ夜に読む本(光文社文庫)」より抜粋。
Kindle でたった440円で購入したこの本を布団の中で読んでいると、既に亡くなっている作者の「語り」が生き生きと聞こえてくる。

キリスト教研究者でもある遠藤周作は彼の著書の中で「生まれ変わり」について度々触れています。

先日、我が家のウサギ、グレコが9年の生涯を終えて天国に召された事をお話しました。
ワンちゃんなどを飼われている方はわかると思うのですが、ペットと一緒に暮らしていると「ひょっとしたらこの子(ペット)の中には人間が入っているんじゃないか?」と思えるほど、人間と同じような感情表現をしたり、行動を取ったりするように感じませんか?
金魚でさえ、毎日エサをくれる人が近づいてきたら嬉しそうに寄って来ますよね。
ポールマッカートニーは屠殺場での動物の反応を見てからベジタリアンになったそうです。(あなたもネットで「屠殺場」と検索して記事や動画を、いや、見ない方が幸せかも知れません。)

さて、私がいまだに40年近くも牛肉、豚肉、鶏肉を食べていない理由なんですが、それは「なぜか自分の人生の要所要所で、信じられない程、不思議な程の幸運(=私の人生に”正(プラス)”の影響を与えるとの出会い)が舞い込んでくるのだが、その理由が何十年も無駄な殺生を避けている事以外に、考えにくい。」からなんです。
独身だったらヴィーガンに戻っているかも、なんて時々思います。

「焼き肉、焼き肉」と言っている有名スポーツ選手などが麻薬に溺れる不運に見舞われた時にも、私から見たら「やっぱりなァ。」と思ってしまうのです。

こんな話、ちょっと非科学的で気持ち悪いかも知れませんね。「バカみたい!」と思われたなら、どうか忘れて下さい。