カテゴリー別アーカイブ: 院長日記

京セラドームの近くから来ました。

50歳前とは思えない若々しい男性が大阪から相談にお見えになりました。電車で2時間かけて来て下さったそうで、遠路はるばる来て下さったのですからしっかりお話をお伺いしました。

育ちの良い事が推し量れる素直な男性で、今後歯の事をとても心配していらっしゃる様子でした。マウスピースも20年以上真面目に使っており、甘いものの取り方にも相当気を付けておられるとの事。

「必要以上に心配しなくても、それだけ気を付けて歯を大切にしているのなら、あなたの歯は一生問題なく使う事ができると思いますよ。」とアドバイスをして差し上げました。少しでも安心して下されば良いのですが。

今回は、とある歯科医院で歯根嚢胞で抜歯と言われてしまった歯が残せないかとのご相談です。「今後も年3回の予防歯科治療に通院する意思があります(=英保歯科のファミリーになるつもりです)。」との事ですので、「それでは歯を残せないかチャレンジしてみましょう。」という事になりました。

ベストを尽くして頑張りますので、遠いですが頑張って通院して下さいね。

そこまでやるか?

「先生、これも捨てますね~(^^♪。どうせ余るほどありますから。」

スタッフが積極的に断捨離をしてくれるようになって本当に有難いのですが、ついにオペ着まで断捨離すると言い出しました。

確かに英保歯科の歯科衛生士の先生方が予防歯科を頑張ってくれているお陰で、歯を失うお客様が激減し、その結果インプラントの手術も激減しているのですが、オペ着まで捨てるようになるとは。

まあ、良い事なんですけどね。

この調子で、全ての治療器具に対して「先生、これも捨てますね~(^^♪。どうせ使いませんから。」となる日が来る事を夢見ています。

 

買うより捨てる方が難しい

昨日の学会で様々な医療機器の情報収集をしてきました。

どれもこれも魅力的で欲しくなってしまいます。
でも、過剰な設備投資が無用の商品価格上昇をもたらす事は医療分野においても同様です。そのような事にならないように「あったら便利そうだから」というような衝動買いは絶対に避けようと思います。せっかく3年前から徹底した断捨離を行ってきているのですから。
それに、買う時にはあまり悩む事無く「ワンクリック」で注文できてしまうのですが、捨てる時には「これっていつか使うかな?もう2度と使わないかな?」などと何度も何度も考えなければなりません。
私は買う時より捨てる時の方がずっと悩むし、頭を使うんです。だったら最初から買わないようにした方がシンプルですね。
皆さんはどう思われますか?

顎咬合学会にて

歯科医師は最新の臨床を学ぶために休日を利用して学会に参加します。

今年も顎咬合学会に参加し、座長という司会進行役をやって来ました。

最新の治療器機の展示も非常に勉強になります。

GCという会社の社員さんとも話が弾んだりして楽しい1日でした。

こんなルーペもありましたよ。

サラリーマンの聖地 新橋

土曜日の診療が終わってから新幹線に飛び乗って東京に向かいました。今回も自由席を使いましたが好景気のせいか最近混雑が凄いので、次からはExpress予約を利用してみたいと思っています。

泊まったのは1万円以下のビジネスホテルですが、新築で快適でした。

新橋はサラリーマンの聖地と聞いていたのですが、駅からホテルにたどり着くまでの、女性がお酌をしてくれる類いのお店の呼び込みが酷く閉口しました。

コンビニでノンアルコールビールとツマミを買ってホテルにチェックインしテレビをつけると、偶然NHKで医師の養老先生とジャズピアニストの山下洋輔氏のトーク番組をやっていて、深い内容の会話から多くを学ぶ事ができました。

「自分の人生は周りの人との関係で出来上がって行くもの。だから自分の人生は他の人が作るもの」と山下さん。

自分を振り返っても全くその通りだと、感心して聞いていました。

苦い経験を声に出して伝えよう

皆さん、神戸はお洒落なイメージで好感度の高い街ですが、その神戸の街に立っていると何となく物悲しい感じがする事がないですか?
私は神戸に行った時、不思議とそのような感覚に陥る事があります。

私の亡くなった父親が生前に一度だけ私にしてくれた話を書きます。以下の話の真偽の程は不明です

戦時中、神戸大空襲というのがあったそうです。
当時、神戸にある民家のほぼ全てが自分の家の真下に防空壕を掘って空襲に備えていたそうです。そして、ついに大空襲があった時には子供も含む家族全員がそこに隠れたそうです。激しい空襲で直上の木造住宅が次々火災を起こし、ほとんどすべての人が防空壕の中で蒸し焼きになって死亡したのだそうです。
その時、私の父親は神戸三中という所(今の長田高校になるのでしょうか?)の学生でした。
終戦間近で大人の男子が戦死していなかったので、彼を含む学生がその膨大な数の遺体処理に当たったそうです。街中に遺体を放置すれば疫病が蔓延します。ですから、来る日も来る日も腐りかけの遺体をトラックに積み上げる作業と、「ある場所」に掘った巨大な穴にそれらを放り込むという作業をさせたれたそうです。
「何でそんな悲惨な戦争の経験を語り継がないの?声に出して話すべきだよ!」と私が言うと「思い出したくない、一日も早く忘れたい事だから喋りたくないんだ。」と言って下を向いていました。あまりにも残酷過ぎる経験だったでしょう。
何度も言いますが、真偽の程はわからない話です。

戦争という愚かな行為の被害者も、原子力発電所の爆発でかけがえのないものを失った人々も、そして、歯を大切にする知恵を知らずに大失敗して大後悔している人も、自分の苦い経験を周囲の人に本気で伝えたら、同じ過ちを犯す人が減ってくれる可能性があります。

本気で、熱い思いで伝えようとする「一生懸命さ」がきっと人を動かします。私はそう信じて日々頑張っています。

コーヒーハウス(金町)

英保歯科の診療室では毎朝レギュラーコーヒーの香りが漂っていると思います。

毎朝ミルで豆を挽いてドリップするのですが豆自体にもこだわっています。東京・金町にあるコーヒーハウスという所から定期的に送って頂いているのです。
今回は地元葛飾の枝豆のオマケまで付いていて、超幸せです。

コーヒーハウスの店長のキミカさんは米国在住の経歴を持つ才女で、大手コーヒーチェーン店でキャリアを積んだ後、理想のコーヒーを形にするために起業されました。
味に加えてアロマも素晴らしく、英保歯科でもカフェ顔負けのいい匂いがしているのでお分かり頂けると思います。


診療室に漂うコーヒーのアロマのおかげか、お客様がコーヒー豆やお菓子などをプレゼントして下さる事もあります。私を想って下さるお気持ちが本当に嬉しいです。皆様の愛情のバックアップを受けるとがぜん元気が出てきます。これからも頑張りますね!

 

 

「先生、下の顎にガンがアァァ・・・。」

下顎の内側に大きな「できもの」ができています。ガンじゃないかと心配するのももっともですね。でも大丈夫ですよ。単なる骨のふくらみができているだけで、悪性のものではありませんよ。

この骨の膨らみの原因も「はぎしり・くいしばり」なんです。信じられますか?でも本当なんです。
くいしばりは、咬み合わせ病の一つです。現代社会では、様々な要因から強いストレスがかかって、それを回避するために夜中や昼間のくいしばりや歯ぎしりが起こります。
寝ている間は意識がありませんので昼間の、何と3倍の力が歯にかかり、それが骨に伝達されて反応性に骨が膨らんでくるのです。
ご自身の下顎の内側に写真と同様の硬いふくらみがある方は、「はぎしり・くいしばり」を疑ってみるのが良いでしょう。

父の日に

16日は父の日でした。

今年は珍しく、自分へのプレゼントを購入しました。SONYの高級イヤホンです。「『多少値が張っても本当に良い物を手に入れて長く使う方が結局は安くつく』のは歯の治療と同じだな。」なんて思いながらその音の良さに感激して音楽を聴いて過ごしていました。

更に幸せな事に、小学校の息子二人がお父さんのために「タコ焼き屋さん」を開いてくれました。下に降りてみると、リビングのドアには1年生の次男が書いた看板が揚がっていました。
子供が小さい頃は「家でタコ焼き」といえば 私と妻がひたすら焼き続けて 子供が満腹になった後にタコが無くなってしまっているのでやっと「ちくわ焼き」にありつけるという感じでした。

いつの間にか子供が成長して「今日は僕たちが焼くからね。父の日だからお父さんはビールでも飲んでゆっくり食べてね。」なんて言ってくれるようになりました。

心に残る、とても良い父の日になりました。Thanks!

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人の生産性と国際競争力をを高めるには(5・完)

最後は歯医者らしい提案をします。

もし日本のビジネスパーソンの98%が毎日正しいブラッシングを実践し、毎晩フロスをして、更に年に3回以上の歯のメインテナンス(予防治療)を受けたとしたら日本人の国際競争力はロケット並みに上がると、本気で思うのです。
黄色人種という暗黙のハンディに加え高くない英語力と高くないコミニュケーション力が日本人の国際的地位を低下させていますが、それに加えて歯の美しさの問題や口臭のコントロールの問題が存在するとますます対等な関係で会話が始まるとは考えにくいでしょう?
一般的に先進国では喫煙や飲酒や体重のコントロールなどの自己管理ができないビジネスパーソンは一流ではないとみなされます。日本でもそれは同様ですが、もう一つの重要なチェックポイント=歯の状態 がなぜか日本においてのみブラックアウトしているという摩訶不思議が存在します。企業にとっても、40代の働き盛りのビジネスパーソンが歯周病が引き起こす心筋梗塞や脳梗塞で倒れると、それまでに積み重ねてきた経験やスキルをロスするようになって生産性や競争力が低下します。

LAの学会にて展示販売をした時の模様です。
私は歯科医院の院長ですが、私達が開発した歯科医療器具を販売する小さな有限会社の役員と営業の仕事もしています。国際的なビジネス現場の最前線の経験からも「歯の美しさ」は国際競争力として必須であると確信します。