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あいうべ体操が人類を救う!?

皆さんは「あいうべ体操」を御存じですか?お口の回りの筋肉を活性化して小児の歯並びや口腔乾燥症など、お口の様々な問題を「お家で」「自分で」「自然療法で」治せて、あるいは、予防できてしまう、凄い方法なんですよ。
医者や歯医者に行ってやってもらう事が「科学的で重要なこと」であり、普段の生活の中で簡単にできる事は「民間療法で、結果がわからない眉唾物」と考える風潮がありますが、実際はそんな事ばかりではありません。
毎日のウォーキングが万病を予防してくれるように、この「あいうべ体操」、想像をはるかに超える効果をもたらしてくれます。
歯科医師の支持も絶大ですので、インターネットなどで情報収集して、是非実践して下さいね。
素晴らしい・楽しい!子供向け「あいうべ体操」の動画はこちら。

新年明けましておめでとうございます。

2016年は少し長めにお休みさせて頂き、5日からの診療開始となります。電話でのご連絡は5日朝からの対応となりますのでご了承下さい。

さて、今年は英保歯科が大きく変わる年になりそうです。今、断捨離やミニマリストといった考え方が流行していますが、私自身が元々そういった思想が好きな人間です(例えば、テレビが15年以上前から家に無い事、30年以上ベジタリアンであること、数年前から、お酒をやめた事、ブランド品に興味が無い事、贅沢な食事がまさに「贅沢」であると思う事などなど)。
歯科治療においても過度な美容歯科や、老化をという事実を受け入れない考え方の修復など、私の信条に沿わない考え方の歯科治療がマスコミなどで派手に取り上げられ、またそれを支持しm望む人がたくさんおられるという事実があります。
でも、英保歯科は英保裕和という私の信条に沿うような形の治療を、更に厳選し、更に熟慮して提供するようにしてゆきます。
スタッフとも更に連携を強め、更に英保歯科らしい雰囲気に包まれた良い意味での緊張感が漂う、凛とした歯科医院を目指します。

どうかご支持、ご支援の程、よろしくお願い致します。

タバコは本当に怖い・・・。

タバコは怖いですね。
禁煙に成功してからノンスモカーと同様の体になるのに何と、20年かかるそうですよ!20ヶ月で何とかしてもらいたいところですが、そうはいかないようです。
歯周病のリスクが一般人と同様のレベルまで回復するのにも15年!かかるそうです。
私はたまたまタバコを吸わすに人生を過ごしてきましたが、置かれた社会環境によっては吸っていたかも知れません。ラッキーだったと思います。
禁煙は大変だそうですが、もう待った無しではないでしょうか。

日本接着歯学会に参加してきました

例年、年末に開催される日本接着歯学会は日本口腔インプラント学会と共に、私にとって非常に重要な学会の一つです。
今年は東京で開催されました。東京歯科大学の亀山先生との共同研究・発表という形で参加してきました。
この学会は基礎研究という、患者さんの治療の屋台骨を作るような、地味ではあるが非常に大切な研究を中心に発表が進みます。
キリスト教における聖書のように、難解ではあるが臨床の役に立つエッセンスが詰まったこの学会は、世界の接着歯科の最先端をリードしています。
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一昨年、本学会で発表した私の研究データーを引用して頂きました。微力ながら接着歯科の発展に寄与できている事を誇りに思います。

クリアクリン、製造禁止にしようよ。

私達、歯科関係者の間では常識なのですが、「クリアクリン」という歯磨き粉の中のツブツブが大量に歯肉溝(歯と歯ぐきの境目の狭い隙間)に入り込んでしまっている事を良く見かけます。
水に溶けないプラスチックの粒が残留しているのですから、体に良い訳がありません。患者さんには「クリアクリンだけはもう使わないで!」と説明をしてきました。
どうやら海外でも歯科医療従事者は同じような懸念を抱いているようです。
このマイクロプラスチックが歯磨き粉だけでなく、洗顔フォームなど様々な物に使われているようです。ドイツではマイクロプラスチックそのものの使用が違法になっているそうですが、日本ではどういう理由か野放し状態です。
そして、日本の近海では世界各地に比べて27倍の濃度であると確認されたそうです。人間の体だけでなく環境にも異常な負荷がかかっているということですね。
高級寿司屋で、近海マグロに大枚をはたいて食べてみたら、27倍濃度のポリエチレン入りだった・・・。
シャレにならない話ですよね。人類よ、日本人よ、はやく目を覚ましましょう。

 

前歯が折れても接着すれば・・・。

自転車を運転中に転倒して前歯を折ってしまった患者さんです。(ちなみに、子供のキックボードでも同様の事故がしょっちゅう起こります。)
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幸い、折れた先っちょも持参して下さいましたので、接着の技法を使って修理する事にしました。
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普通は折れて無くなった部分をプラスチックで作るのですが、今回はお持ち頂いたご自身の歯のかけらを、特殊な接着剤で慎重にくっつけました。お口の中に戻した直後は、乾燥して白っぽくなっている部分が目立ちますね。
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1週間もすれば、乾燥して白っぽくなっていた部分も湿潤して元の色に戻り、自然な感じになりました。
接着歯学って面白いでしょう?

 

 

世界の小倉!

Style Italiano というFB上の歯科医専門サイトがあります。6万人以上のメンバーがいる中で、腕を競うイベントが開催されるのですが、前人未到の3冠を達成した日本人歯科医が小倉先生(Dr. Mituru Ogura) です。
小倉先生とは10年以上前から友人なのですが、今回彼のセミナーを受講してきました。今まで国内外の72人だけが受講できたセミナーです。
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海外では日本人の歯科技工士が世界一との評価を受けています。それは日本人の手先が非常に器用だからです。歯科医師の腕も同様に非常に高いのですが、国の方針で保険の「ファスト歯科治療」を強制されているため潜在的な能力を開花させないまま静かに殺されているのが実情です。
国が日本人の歯科関係の技術を発揮できるような環境を作り、それを輸出すれば、あるいは海外からの「Dental  Treatment Tour」の客を招けば十分な魅力を持った商品になると思います。

けやき台小学校4年生は偉い!

私が校医を務める、けやき台小学校で4年生の授業をしてきました。楽しかったし、普段の仕事上のストレスが吹っ飛びましたよ!子供たちの持つパワーって、本当に不思議です。
写真のようなスライドを示して、「この中で一番大切な事はどれ?」と質問したところ、担任の先生方は皆、「歯みがき」に挙手なさいました。
子供達の3分の2は、なんと、「正しい食生活」に挙手しましたよ。
読者の皆さんはこの中でどれが一番大切かわかりますか?
ヒントは神戸友の会幼児生活団で教えてくれる生活の基本、「早寝早起き朝ごはん、1日4回食」です。

舌苔は絶対に除去?

ベロの表面に白っぽく苔のようなものが付着していると口臭の原因になる事は良く知られてきました。
先日も患者さんが「ベロの苔を完全に落とす方法を教えて下さい。」とおっしゃいましたが、その方には目立った舌苔は付いていませんでした。
お風呂に入った時にシャワーでお口の中や歯肉、ベロを良く洗う、その時に指を使ってきれいにする方法を以前おすすめした事があります。
この方法だと洗面台に舌苔除去用の道具を置いておく必要もないし、毎日簡単に、誰にも知られず、迷惑もかけずに清掃する事ができます。
ちなみに、わが娘に「お父さんがベロをスリスリした道具を洗面所のコップに立てていたら嫌か?」と聞いたら、物凄い顔をして返事もしませんでしたよ。
ベロの表面には「味蕾」という器官があります。味覚を感じるためのセンサーで、顕微鏡で見るとトゲトゲした表面になっています。
それを舌苔と勘違いして、「おかしいなー。どんなにこすってもツルッとならないや・・・。」とは思わないようにして下さいね。
もしも無茶苦茶して、ツルツルのベロになったりしたら、美味しいご飯の味がわからなくなってしまうかもしれませんよ。
清潔志向も、ほどほどが良いようです。

親知らずはいつ抜くか(その2)

人間は進化(?)すると歯の数が減るようです。進化というより原始化の逆の方向、未来人化とでも言いましょうか。
そして、親知らずは今の日本人の2人に1人は存在しません。親知らずを持っている人は自分は原始的なグループの方に入ると思って下さい。(ちなみに私も4本ありました。)
下の親知らずが手前に90度倒れて存在していて、中途半端に見えているる時が、非常にややこしい事になります。
手前の歯をグイグイ押してきますので、歯並びに影響を与えると言われています。それから、ブラッシングが困難なので、手前の歯も巻き添えににして虫歯や歯周病にしてしまいます。
手術をして取り出さないといけないのですが、術後に腫れたりしますので、受験勉強の忙しい高校生の間は抜きにくいですね。
大学4年の頃は就職活動が始まるので、これもタイミング的に難しいですね。
自分のお父さんの会社にでも就職するなら、就職してからすぐに有休をとって抜歯を受ける事もできるかも知れませんが、新入社員の内に「歯医者に行くので有休を」と言えるほど、日本の社会は良くなっているのかどうか・・・。個人経営の私には未知の世界です。
そういう訳で、「親知らずは大学の1年から3年の間に抜きましょう」というのが私のアドバイスです。
就活が6月に解禁になるとか?少々忙しくなるようですね。1年生の夏休みに1本、2年生の夏休みにもう1本。というのがベストかも知れませんね。