恩師と自分自身に会いに、一人旅

今年の連休は昨年よりかなり人出が多そうだと言われています。英保歯科では木曜日の今日から連休がスタートしました。私は山口県に住んでおられる大学院時代の恩師に会いに行く為に、プライベートでは結婚以来初の一人旅に出る事にしました。家族を置いての旅行は罪悪感が強いのですが、その恩師にはもう23年間もお会いできていないので、家族にお願いして一人旅の我がままを許してもらう事にしました。

それと同時に自分の存在意義を再確認する旅にしたいと思ってルートを考えました。時代が変わり価値観の変化が目まぐるしく、私が家庭や学校で受けた教育で身に付けた価値観に従って発した言葉や行動(=自分自身)が否定的にとられる(悪く評価される)場面があまりにも増えすぎました。友人の Y さんは「そんな事で弱音を吐くとは、英保先生を信じて下さっている人々に対して失礼な事です。もっと強くなって下さい。」とアドバイスを下さいました。確かにその通りだと思うのですが、気にする性格は持って生まれたものです。今の時代にこのまま社会生活を送り続けて良いのか?それとも次の世代にバトンタッチすべきなのか?

自分のルーツを辿れば何か気が付く事があるかも知れないと思い、暗黒の思い出しかない中高生生活を送った白陵と白陵寮に40年以上ぶりに(勇気を持って)足を運んでみる事にしました。

ってを見直す

高砂の白陵に到着。あえて校門前の駐車場に車を停めて、学生時代同様に徒歩で校内に入ります。
白陵寮。柔道部の先輩のしごきに耐え、毎晩涙を流して過ごしていました。ずっと封印していた場所と時間ですが、今回は自分でもよく来る気になったなと思います。

私服の若い子がいたので「あなたここの学生さんん?制服は?」と尋ねると「高校生は自由なんです。」との事。振り子のように、過去に我々が受けた軍隊式教育への反省から、自由な部分が増えてきているようです。後輩達が辛い目に会う事が少なくなったなら、我々が受けてきた「軍隊式スパルタ教育」の存在意義もあったようですね。

真夏に先輩の命令で、クーラーボックスを自転車に積んで氷を買いに行かされた氷屋さんはもう無かった。この鹿嶋神社の近くだった。自分でも良く耐えていたと思う。
鹿嶋神社の鳥居がチタンになっていました。インプラントの材料と同じ。インプラントの治療がうまく行くようにと、拝んで帰ってきました。

私服の高校生がノースフェイスのヒューズバックを背負って歩いている今現在の白陵を見て、お国の為にと戦争に行かされていた人達の気持ちが解る気がしました。
何をどう思っても自分の過去は変わりません。過去の苦労は過ぎ去ったものとして捨てて、新しい価値観の中で正しいと思えるものには順応するように努めようと思います。できるかどうか、自信が無いけど、精一杯頑張ってみます。
これから、もう一つの私の原点である、岡山に向かいます。