穏やかな父の日

雨も上がって爽やかな日曜日になりましたね。今日の午後は男子チーム3人で自転車探検に出かける約束です。何処に連れて行ってやろうかと思案中。

確か、今日は父の日の筈なのですが家族は完全に忘れているようです。別にイイけどね。「今日は父の日かな?」なんて呟いてみたのが末っ子に聞こえたらしくて、折り紙を2つ持って来て「これ上げる。お昼ごはんを食べたら一緒に自転車に行こうね。」と言ってくれました。

感性と価値観って大切。私にとっては宝物のようなギフトです。派手なサプライズや高価なプレゼントはもはや時代遅れかも知れません。

コロナ禍で社会のスピード下がっていますが、個人的には今の速度が本来の人間が生きる速さだと思っています。

子供と川に釣りに来ています。子供の頃に川で泳いでいた時の記憶が、せせらぎの音と川の匂いと川面を渡る風で鮮やかに蘇って来ました。音や匂いや皮膚の感覚の持つ力って凄いですね。

コロナが去ってもこのまま穏やかにゆっくり、人間らしく生きたいですね。

バレリーナと歯科医師

阪急沿線から遠路はるばる通院して下さっている素敵な女性がおられます。いつもシンプルで清潔感のある服装が良くお似合いなのですが、それもそのはず、彼女はプロのバレリーナなのです。容姿端麗なのはもちろんですが、私が感心するのはその性格と頭の良さです。私が説明する複雑な内容に対して素直に耳を傾け、瞬時に理解・消化して自分の考えや希望をちゃんと返してくれます。

どんな世界でも努力に努力を重ねて、卓越した領域に達した人には共通の特徴があるように感じています。「聡明・謙虚・無駄が無い」といったところでしょうか。私はバレエに関しては全くの素人なのですが、きっと彼女はかなり著名なダンサーなのだろうと想像しています。

そんな彼女は英保歯科の歯科治療の特徴について色々な質問をしてくれます。私も彼女と話をするのが楽しいので、ついつい多くを語ってしまいます。

今日の土曜日も忙しく、お昼ご飯を食べる時間がありませんでした。持って来た愛娘弁当をそのまま鞄に入れ直して「お腹空いたなァ。しかしまあ、『友あり遠方より来たる、また楽しからずや』だな。」なんて考えながら、家族の元へ向かいました。

接着歯科治療を成功させる3つのポイント

接着歯科というキーワードで検索して英保歯科のHPを訪問して下さる方が非常に多い事からも、皆さんがそれだけ接着歯科治療に興味と期待を抱いて下さっている事がわかります。有難い事です。

でも、接着治療は特別な治療方法ではありません。例えば、どこの歯科医院でもやっているコンポジットレジンという白い材料を歯に詰める治療方法(先生が時々ピッ、ピッと光を当てている、例のやつです)がありますが、あれは典型的な接着歯科治療です。

それでは私達、接着歯科治療認定医が行う接着とは何か違いがあるのでしょうか?それは単に「接着の質に対するこだわり」だけだと思います。

質の高い接着(=長持ちする接着)を実現するには3つの要素があります。

①様々な接着剤の組成や特性を熟知して「正しい場面に正しく使う」
②接着する面を「完全に清掃」して、プライマーなどの「表面処理を完璧に」行う
③必ずラバーダムやZOOなどの防湿装置を使用し湿度を下げて「パリパリに乾燥した表面」に対して接着操作を行う

これって建築や工業に携わっている理系の人や趣味でアクセサリーを作ったりしている方なら「なるほど。そりゃそうだわ。」と思って頂けるほどシンプルな要素ですよね。

接着歯科の成否の原因は先生が「わかっちゃいるけど邪魔くさいなァ。まあこの程度でいいや。」と思うか「も~、何がなんでも絶対に完璧な接着をしたい!」と拘るか、それだけの違いではないでしょうか。

その接着の質の違いが、その治療をいつどこでやってもらったかさえ忘れ去られてしまうような5年後、10年後に現れてくるのです。すぐには違いや良さがわからないのがまた面白いところです。まるで夫婦関係みたいでしょ。

チョット羨ましい、三田市民病院

三田市民病院に来ています。採血は全然痛く無く、私が大学病院の病棟で働いていた30年前とは採血器具もシステマテックで隔世の感があります。エコー検査も無事終了して、内科の診察を待っています。

外来の1階は物凄い患者さんの数とスタッフの数で賑やかです。私が大学を卒業して歯科医師になったばかりの時、歯だけでなくメディカルの医師のように全身の治療に関わりたいと思い、医学部に行き直そうと真剣に考えた事がありました。ですから、この様な活気溢れる総合病院の雰囲気に「いいなあ」と羨ましく思う面があります。

エコーと小児科の間の廊下は人通りが少なく静か。ここのベンチに座ってホッと一息。

しかし、これだけ人が動いているのに赤字経営とは不思議ですね。小さな歯科医院の院長の目から三田市民病院のスタッフの動きを拝見していると、改善できそうな点が沢山ありますが、現実には長年の習慣を捨てさせるのは難しく、又、全てのスタッフの雇用を継続してあげたいとも思う情も入るでしょうし、大きな船を操るのは本当に難しいでしょうね。

コロナ対策で張り紙がいっぱいの三田市民病院玄関。
もう少し厳選・要約しないと、きっと誰も読まないな。
高額な最先端の診療機器の導入は経営健全化に働くのか?それとも断捨離の方が賢明なのか?

三田市民病院とは対照的に、英保歯科はこじんまりした医院ですが、ありとあらゆる無駄を徹底的に排除していますので、今年のようにコロナ禍があっても現在のところ経営上の不安要素はありません。有り難い事だと思います。

「隣の芝生は青く見える」という言葉がまさに腑に落ちた、今日でした。

三田市民病院に健診に行きます

年1回、血液検査などの健診ために三田市民病院にお世話になっています。ずっと3月に行っていたのですが、コロナの影響もあって、予約を誕生月である今月に変えてもらいました。いよいよ明日がその日なのですが、このブログで三田市民病院が赤字だとか色々書いちゃっているので、看護師さんに採血してもらう時に針をグリグリされないか心配です。

気になる所が無いのに医者にいくのは腰が重いですね。予約が無かったらズボラしちゃいそうです。
その一方で、私も年に3回以上衛生士の先生のメインテナンスを受けるのですが、予防歯科の方は散髪屋さんに行く時みたいに「歯の汚れが取れてスッキリするから楽しみだ!」と思えます。

6月は年1回の眼科の健診も行くつもりです。
目と体の健康を保って、このウッデイタウンで末永く歯医者として働かせて頂く事が、これまでずっと英保歯科を支えて来て下さったファミリーの皆様への恩返しになると思っています。

美しい言葉でサンドイッチを作ろう

部下に注意したり、家族に自分の価値観との相違を伝えたり・・・。相手を傷つけてしまいそうだったり、耳障りだったりする内容をどうしても言ったり、メールやLINEしたりしないといけない時ってありますよね。

私は、そんな時には私の友人(ニュージーランド人)が教えてくれた事を実践するように努めています。それは「誉め言葉やお礼の言葉で耳障りな内容をサンドイッチする」という事なのです。

例えば、掃除についてスタッフに注意する時に「最近トイレの掃除が不十分で汚いと言われたわ。もっとしっかりやってもらわな困るなァ。」とだけ、不機嫌な顔をして言ったとしましょう。言われた方は一体どう感じるでしょう?(しかし、こんな時の例えには悲しいかな関西弁がピッタリですね。)

それと比べて、「○○さんが一生懸命掃除してくれるので、周りのスタッフまで良い影響を受けて掃除を頑張ってくれるようになったね。そうそう、先日お手洗いの汚れが気になるとお客様からご意見を頂戴したんだけど、トイレは盲点になりやすい場所だから皆で気を配るようにしてくれる?でも、診療所全体としては皆が頑張ってくれるおかげで隅々までピカピカになって、最近は空気まで奇麗になった感じがするよ。感謝しているよ。有難う。」
と、美しい言葉で耳障りな言葉をサンドイッチしたらどうでしょう?
スタッフの一人にこの例え話をしたところ「誉めてもらった事が強く記憶に残りますね。」と感想を述べてくれました。

皆さんも、誰かに何か言いたい事がある時には相手の人格に配慮して、美しい言葉でサンドイッチを作って差し上げてみて下さい。言われた方のダメージも少ないし、言った方の後悔も少なくて済みますので、超オススメの方法ですよ。

自転車の方が楽しいな

若い頃から車が好きで、今もスポーツタイプの2人乗り軽四に乗っています。今のような梅雨時も雨の中をエアコンを効かせてドライブすると楽しいはずです。この日曜日も意気揚々とこの軽四で田舎の方に出かけてきました。

しかしながら最近では、私が法定速度で走ったり、止まれの線できっちり止まったり、細い交差点で念のために一旦停止したりして安全運転していると、後ろからひどく煽ってきたり、凄い勢いで抜かしていったりされる事が凄く増えてきたように思うのです。そんな無茶な運転していると事故しますよ、あなた。

最近は車より自転車の方がずっと楽しいな。

Wing Foiling?楽しそう!

最近青野ダムにサイクリングに行く度に、「ここで Stand Up Paddle をやったら楽しいかも。」と思いながら湖面を眺めています。その一方で、学生時代に風の力を利用して爆速で走るウインドサーフィンに 没頭していた者としては「せっせとパドルで漕いであの艇速じゃあなァ・・・。」とも思ってしまいます。
SUPについて Amazon や YouTube で色々と見たり調べたりしているうちに、昨年位から Wing Foiling というのが世に出て来ている事を知りました。これは面白そうだ!

沖縄のカイトクラブという所で教えてもらえるらしい。沖縄の海は奇麗だろうな。
滋賀県のSup Puka Puka でも。滋賀なら高速道路ですぐ行けるな。梅雨が明けたら・・・。

うーん、今すぐにでもハワイか沖縄に引っ越したい衝動を抑えて、明日も三田で頑張ろう。

あの紫陽花が今も

2年前に診療所の庭木を完全に断捨離しました。庭木の剪定や雑草の悩みから開放されて仕事に集中できるようになりました。

小学校側に植えてあった紫陽花は人気者で、良く「英保先生の所の紫陽花は本当に綺麗ですね。」と褒められたものです。

2年前の工事の時、枝を切り落とされて、根こそぎ引き抜かれたこの紫陽花の株も産業廃棄物のコンテナに捨てられていたのですが、皆さんに愛されていた美しい紫陽花がこのまま破棄されてしまうのは流石に忍びなく、そっと拾い上げて自宅に持ち帰リ、庭の真ん中に植えてみたのです。

今年の6月、まるでお礼を言うように、そして私の誕生月を祝ってくれるように、変わらない美しい花を再び咲かせてくれました。ほとんどを捨てたからこそ残したものの美しさが際立つ。ここでも「思い切って取捨選択する事の大切さ」を実感しました。

最近学生の自殺のニュースが絶えませんが、友達(と思い込んでいるヒト)の数が完全にゼロになっても良いので SNS から距離を置くか、いっそスマホを解約してみたらとアドバイスしてあげたいですね。

そうしても側に残ってくれる1人か2人に心を開いて付き合えば、その方が本物の友達と出会う為の近道かも知れません。フェイスブック繋がりのフェイク友達が沢山いなくてもそれで充分だと思いますよ。

マリーゴールド~今しか書けない曲

最近頭の中から離れず、繰り返し鳴っている曲があります。あいみょんさんのマリーゴールド という曲なのですが、最初に聞いた時には スガシカオさんの黄金の月 を初めて聞いた時のような衝撃を受けましたね。「久々に出て来た天才!?」といった感じでした。あいみょんさんの君はロックを聴かない も名曲だと思います。

今月末は私の誕生日なのですが、私はここ数年間モノや仕事や人間関係の断捨離をやっているお陰でむしろ年々若返っているような気すらしています。ペスカタリアンを継続しているお陰か体調も良くすこぶる元気ですし、いい歳のくせに恥ずかしい位に何にでも興味が湧くのです。
でも、一つだけ明らかにドンドン劣化しているものがある事を自覚しています。何だかわかりますか?

それは「感性」です。20歳の頃を思い起こすと、自然や人への感謝もまともにできないバカな若造だったのですが、それでも感性だけは今と比べて遥かに敏感で強烈でした。

スガシカオさんやあいみょんさんなどの素晴らしいアーティストに共通するのは、その普通ではない「鋭い感性」だと思っています。そしてその感性は悲しいかな誰でも年齢と共に必ず劣化してしまうのです。
宇多田ヒカルでさえ、そうだったように。