歯を磨けば人生も輝く

英保歯科の待合室にあるマガジンラック。マニアックな本が多いのですが、皆さん熱心に読んでおられます。

昨年講演をさせて頂いたポパイというウエルネスグループの運営委員のお一人、尾焼津様が4ヶ月毎のメインテナンスにお越しになりました。
彼はノルディックウオーキングを日課とされており引き締まった体型は健康そのもの。年齢は私より一回り以上先輩ですが、私の健康の先生です。
「山登りに初挑戦してみようと思うんですが」と話しかけたところ、信州の山岳登山の豊富な御経験をお話下さってビックリ。凄いですね!ますます尊敬してしまいました。

好奇心も旺盛で、衛生士の先生の治療終了後3時間近くも待合室で英保歯科に置いてある書籍を熱心に読んでおられました。
帰り際に、いかに衛生士が大切な仕事をしているか、歯を磨く事は脳磨きであって、認知症にならないためにいかに歯が大切であるか、歯が良い人と悪い人では生涯医療費が1000万円も違うという事など、非常に勉強になったと言って下さいました。
そして最後に「麻生さんが老後の資金のために2000万円貯金しろと言っていたが、夫婦で歯を大切にしたら丁度2000万円節約できるじゃないですかねぇ。」と言われましたよ。
全くもってその通り。このコメント、麻生さんと厚生労働省の皆さんに聞いてもらいたいですよ。

“I am Japanese.” “I am an American.”

日曜日の朝、米国人の友人と話していた時の事。

「日本人は日本というナショナリティの下で1つになれるという素晴らしい強みを持っているのが羨ましい。それに比べて米国人は単に自分の国籍はアメリカだという認識しか無い。」と言うのを聞いて「なるほど、確かにそうだなァ。」と思いました。

「私は日本人です」のニュアンスは、日本という単一民族国家(野球やサッカーなどの団体競技のスポーツチームみたいな感じ)を構成するメンバーであり、個人を表現するものでは無い。そう言われたらそうですね。
一方で「私はアメリカ人です」の持つニュアンスは単に多民族国家であるアメリカの国籍を持つという意味であって、帰属するRace は別にあるんですね。ヒスパニックとか、コリアンとか。

このように指摘されるまで意識した事が無かったけど、凋落した日本を世界と互角に渡り合えるポジションにまで引き戻すには、この辺の潜在意識を刺激してやると良いかも知れません。先の大戦の時にはこの感覚を上手に利用して洗脳していったのでしょうが、次は平和と発展のために使うべきですね。

 

男子必見!- Nature hike に憧れて-

最近はまっている You Tube のチャンネルがあります。


Kentarou In The Woods というチャンネルなのですが、どうやら防衛大学校出身の方のようで、フィールドの知識、勇気、根性、体力が半端ではないので、同じ男として憧れてしまいます。特にロープワークの基本について非常に解り易く解説してくれていますので興味のある方は是非ご覧になって下さい。

そこにある自然の素材でシェルター(隠れ家・秘密基地)を作ってステイする事を Nature Hike と言うそうです。自然あふれる三田市も「池はフェンスで囲み、山は立ち入り禁止にする」ばかりではなくて、むしろ逆の方向に持っていった方が三田市の魅力のアピールになるのではと思いますが、どうでしょうね?
私もとりあえずパラコードを購入してロープワークの練習を始めました。普段手術で(糸を)結ぶ事について頭を使っていますので、我ながら多少は理解が早いように思えています。エヘン。

「放送しっ放し」は困ります

我が家では最初の子供が生まれた20年前にテレビを捨てて(というか、妻に捨てられたのですが)以来、テレビを見ていません。CMを含む放送の内容を子供に見せたくないと思ったのと、テレビの無い落ち着いた環境の中で子供を育てたいと思った事が主な理由です。

ところで、そんなテレビで最近「コンポジットレジン」や「接着歯科」という事が放送されたようで、そういった治療を希望される方、特に高齢者からの相談の予約の電話が急に増えました。

全く歯の無い所にコンポジットレジンで歯を作って欲しいとか、奥歯が抜けたまま放置されているのに前歯に接着でブリッジを入れて欲しいとか。


テレビで放送された内容を理解しきれずに過大評価して、御自身で色々と検索して英保歯科に辿りつかれるようですが、せっかく遠方から来て頂いてもご希望に沿える事は少なく、説明だけで終わってしまう事が多々あります。申し訳ないですし、何とも言えない空気になってしまいます。

テレビ局がキャッチーに放送するのは表現の自由なのかも知れませんが、その後、どこに電話したらそのような治療をしてもらえるのか、それらの医療機関と事前に調整した上で、放送の最後に医療機関の名前や連絡先をキチッと告知するようにして頂きたいものです。

マスコミは他人に求めるだけでなく、自分達の行動についても最後の最後まで責任を取る義務があると思うのですが、違うでしょうか?

 

ドクターらしくないですかね?

昨日は我が愛車 S660 を車検に持って行って来ました。軽四の車検の費用は安いので助かります。

誰かさんのポルシェもカッコいいけど、私のホンダのゴーカートも楽しいよ!

兵庫ホンダさんが代車に N ONE という車を貸してくれたので乗ってみました。良い車で、街中を安全運転で走る分には申し分ないのですが、高速道路は怖いだろうなという印象を受けました。足回りがフワフワで、ブレーキもスポンジーで思ったように運転できないんです。

代車で貸してくれた N ONE に乗ってみました。良い車で、超安全運転でゆっくり走る分には何の問題もありませんが、ロールが大きいのとブレーキが甘い事が少々不安を抱かせます。今流行のもっと背の高い軽四だと、一体どんな感じなんでしょう?

同じ軽四なのですが、こうやって乗り比べてみるとミッドシップ・ターボの S660 が「軽四の域を超えた軽四」である事が良くわかります。この S660 は全く荷物が積めないのですが、「(ヘルメットのいらない)2人乗り4輪オートバイ」だと思ってしまえば、こんなに楽しい車はありません。

先日あるお客様に「先生は S660 に乗っておられるんですね。ドクターなのに珍しいですね。他に(高級車を)お持ちなんでしょう?」と尋ねられた事があります。とっさに同調して、「中古の軽四なのでちょっと恥ずかしいのですが、まあ、私にはこれで。皆さんポルシェとか乗られてますけどね。」と答えてしまいました。

本当は恥ずかしいなんて微塵も思っていません。我が家のように子供が4人もいる家庭なら、「お父さんは電動自転車で新三田駅まで通勤」でも普通だと思うので、むしろ、こんな贅沢をさせて頂けて有難いものだと心から感謝しております。それに、本当に楽しい、良い車なんですから。

ぺスカタリアンは異星人?

昨日の新年会ではコース料理が振舞われました。同じテーブルの先生方は肉類に一切手を付けない私を見て「英保先生はお肉が嫌いなんですか?」と不思議そうです。

「パスタにペスカトーレというのがあるのを御存知ですか?魚介類のパスタですが、私はペスカトーレならぬペスカタリアンといって、魚は食べるベジタリアンなんです。」とお答えしたところ、一同「え~%$!お肉食べないんですか!」と興味津々です。

「何で食べないんですか?」「いつ頃から食べていないんですか?」「食べなかったら何か良いことがあるんですか?」「え~、お酒も飲まないんですか?」「何を楽しみに生きているんですか?」「残る楽しみといえば・・・。やっぱりそっちですか?」「死ぬときにもっと楽しい事をしておいたら良かったなと思ったらどうします?」「やっぱり血液検査の結果なんかはバッチリですか?」「栄養失調にならないんですか?」等々、嵐のような質問責めです。「屠殺している人が動物を殺しているのであって、我々は殺していないからいいじゃないですか。」という意見もありました。

思わず吹き出すような内容もありましたが、どこまで何をお答えしたら良いのやら。「内なる浄化といいますか・・・。精神の世界でして・・・。私みたいに40年位食べるのを止めてみたらわかりますよ。」と(テキトーに)お答えしておきました。

何を楽しみに生きているのかと聞かれたら確かにつらい所はありますが、口には出しませんでしたが、例えば焼き肉食べてビールを飲んで妻に内緒で怪しげな事をするのがそんなに楽しいとも思えないのが正直な所です。外国人と英語で上手にコミニュケーションできた時などは心から楽しいと思いますけどね。

数年前に参加した、アメリカのトップレベルの歯科医師が集う学会の昼食会では、同じテーブルの半数近くがベジタリアンという事がわかり、私の方が非常に驚いた経験があります。ご参考までに。

 

人ごみからも学ぶ

今日は所属する研究会の新年会に参加する為に夕方の電車に乗って天満橋までやって来ました。

夜景の綺麗な14階のレストランで開催です。

普段三田にこもっているので、ラッシュアワーの人の数の多さに圧倒されました。物凄い人の数ですね。若い人も多いし。

左に見えるのは梅田の観覧車かな?

人ごみにまみれながら「この環境の中に居たら、普段偉そうに言っている私も、周りの人に合わせようとしてしまうかも知れない」と感じました。それ程迫力満点の人の波、波、波。三田から大阪へお勤めの皆様には本当に頭が下がります。ご苦労様です。

キラキラと明るい、魅力的なお店やクリニックも沢山ありますね。大阪や阪神間からわざわざ三田の英保歯科に来て下さっておられるお客様を含む、英保歯科の全てのお客様に「これだけ素敵なお店が沢山ある中で、わざわざ田舎の英保歯科を選んで来て下さるなんて、本当に有り難いことだなァ」とも、つくづく思いました。

車のライトが川のように流れています。

久し振りに都会のラッシュアワーを経験すると、色々な気付きがあって「出かけて行って良かった」と思っています。

和を保つ事は、是か否か

とある宴会の席で、私がある若い女性に話をしていた時の事。
①ここ30年、日本がいかに旧態然として変われないでいるか
②世界に発信するツールとして英語を学ぶ必要性
③自由でいられる環境に自分の身を置く事の大切さ
などについて熱く語っていました。

会話が一段落して、彼女が自分の席に戻った後に、私の近くに座っていたある男性が近付いて来て「英保さんは今の日本がダメ、アメリカが自由で良いと言っていたが、アメリカ人の、自由過ぎて何をやったら良いかわからないボンボンがISISなどに参加しているのを知らないのか?何やかんや言っても日本のほうがマシやと思うで。」と言って来られました。どうも私の話していた内容がお気に召さなかったようです(彼に話した訳では無いんですけどね)。

私は「私も総合的に見て、日本が、日本人が一番だと思っていますよ。私の言う自由とは、例えば、このような宴会でも自分の意思でお酒を飲まない自由とか、焼き肉屋でも自分の意思で肉類を口にしない自由とかであって、好き放題、乱れ放題にする事では無いんですよ。」と説明しましたが、ピンと来ないようでした。

「少なくとも、私は貴方の信条に対して何の非難もしていませんが。」
ともお答えしました。

この方って「和を保つ事を是とする」という典型的な日本人なんでしょうね。だから私の意見を小耳に挟んでイラッとされたんでしょうね。

私の子供達4人は、小学校に上がる前に所属していた「神戸友の会幼児生活団」で「貴方には自由があるのですよ。(他の子供達全員が玄関で靴を脱ぎ捨てて部屋に上がっても、貴方だけ)玄関できちっと靴を揃える自由が。」と教わったそうです。 幼稚園児にこれを教えるとは、凄いね、神戸友の会幼児生活団。

変わらなくっちゃ。すぐに。

スタッフが心穏やかに仕事をできない店は良いサービスを提供できないのです。ですから、まず「現場のスタッフにつらい事がないように」知恵を絞り、自ら行動するのが店長の役目です。

一例ですが、英保歯科では、始業前の駐車場の掃き掃除と花壇の草引きは、真夏も真冬も365日私自身が行い、スタッフはエアコンが効いた室内の掃除をしてもらっています。これは「院長は今日も、自分よりもスタッフの事を大切に想います。」という暗黙のメッセージの発信なのです。

偉そうに言っていますが、私がこのような発想をするようになったのはわずか数年前のことです。それまでは「旧態然とした個人商店の店主」だったと告白します。

それでも、数年前に変わり出しただけでもまだマシかも知れません。今後もしっかりアンテナを張って大胆に、自分が信じる方向に変わり続ける覚悟です。

ここ30年間の日米の経済を示すグラフです。(黒線が米国、赤線が日本)赤線(日本)だけに注目し、タイトルを「企業風土の変化」や「国民の歯に対する意識」等に置き換えても同様のチャートとなることでしょう。(写真は阿部敦氏のFBより転用)

日本ではここ30年間、大企業だけではなく、国民・政治・マスコミ・学校・そして医療も「変われない」ままでいます。

私は零細企業の経営者(ホワイトカラー)であると同時に現場の人間(ブルーカラー)でもあります。正直に申し上げると、自分が診療室で手を動かして治療をしている(=何かを作っている)時は仕事をしていると感じますが、仕事のメールを書いたり、このブログを書いたり、学会に参加するために出張したりしている時は「何も生産していない(=ほぼ、仕事をしていない=サボっている)」という感覚を持ちます。

ある大企業は「米国式・中国式に学べ」と、有名大学出身の若手幹部候補生をシリコンバレー等に派遣したりしているようですが、私にはちょっとピントがずれているように感じます。むしろ現場でネジの一つでも締めてみる方が Eye opener になるのかも知れません。

大企業でも、社長を先頭に幹部が毎朝自発的に玄関や駐車場の掃き掃除や草引きをするようになったら空気が変わるかな、なんて(半分本気で)思います。

意外な場所でブログの読者に出会う

有馬温泉の高級宿での宴会は、私にとって非日常の贅沢です。誘って頂かないと触れることが無い世界ですので、新しい経験や発見、出会いがあって楽しいですね。

こちらの高級温泉旅館で新年会。個人的には、どちらかと言うと、外国人に人気のブリュッケ有馬というホステルに泊まってみたいのですが。
このホテルの料理は薄味で、本当に美味しいです。濃い味付けばかりが横行する外食の世界ですが、今回は「上品でバランスが取れていて美味しいな。」と思いました。

運良く「有名な有馬温泉の姉妹芸妓のお二人」とお話をする機会に恵まれたのですが、彼女達、何と私のブログを読んでくれているそうです。ビックリしました。

有名な有馬温泉の姉妹芸妓 のお二人。 一菜(いちな)&一晴(いちはる)さん。右がお姉さん、左が妹さん、です。

彼女達自身もブログで情報発信をするなど、古典的な世界に新風を吹き込む努力をされています。古株の先輩方に気を遣いながらの活動だそうですが、ブログやSNSなどのお陰で、以前はこの地域に限局した活動だけだったものが、今や関西の各地から仕事の依頼が来るようになったそうです。時代に合わせて変化して行くって本当に大事ですね。というか、必須ですよね。

有馬温泉には外国人のお客様も激増していますが、彼女達の踊りや三味線などの日本独特の世界がツーリストを魅了しているそうです。
妹さんの一晴さんは外国語大学の英文学科卒で米国に1年間の留学経験をお持ちだそうです。そんな彼女には 「You Tube を使って英語で発信をすると、きっと新しい世界が広がるよ。」とお勧めしておきました。

お二人の、そして有馬温泉の持つポテンシャルが世界中を魅了するようになると良いですね。