「長女に」と思って

私自身、幼少期に家庭で非常に厳しく躾けられ、その上、小学校を卒業するとすぐに家を出て、当時「軍隊式教育」を売りにしていた中高一貫校の寮に入って、かつ部活はなぜか柔道部に入ってという「かなり厳しい」青春時代を過ごしました。ですから「子供の教育は厳しく」というのが当然だと思っていました。

長女が生まれた時私はまだ30歳代でしたので、そのような価値観を強く持ったままで彼女に接し、可哀想なくらいにきつく指導しました。

小学校の友人が訪ねてきた時にカルビーのポテトチップを持って来てくれたのですが、(今でも感心はしませんが)子供がジャンクフードをボリボリ食べながら遊ぶという事に違和感を覚えて、友人が帰った後に長女に「こんなもんは子供の食べるもんじゃない!」とこっぴどく怒って「お父さんが言った事を忘れないように、ここに貼っておくからな!」と、壁にセロハンテープでそのポテチの空き袋を張り付けた事があります。(その直後に妻が呆れた顔をしてそれを剥がして、ゴミ箱に直行した事は言うまでもありません。)

今ではそれが笑い話になっていて、ポテトチップが家にあると必ず長女が「こんなもん食べるとお父さんに壁に貼られるよ。」と茶化してきます。

映えるポテチをオアシスで見つけたので、長女にと思って買って帰りました。どんな反応をするか心配しながら渡したのですが、「これも壁に貼る?」とは言わずに「ありがと。」とだけ言ってくれました。良かった。
他の子供達は「何でお姉ちゃんだけ~!?」と怒っていましたが、今回は彼女にだけです。

こうありたいけど

完全菜食主義がまたまたブームのようです。
私もいつかは Vegan になりたいんですけど、子供が居て、社会生活をしているとなかなか難しいですね。リタイアして妻と二人暮らしになってから「なんちゃって Vigan」になるかどうか考えたいと思います。妻が私の体を心配して許してくれないと思いますが。
野菜の持つ美しさには惹かれます。皆さんはこの写真を見てどうですか?

私も20歳の頃に数年間 Vigan だったので、経験から良く知っているのですが、完全菜食主義は体にかなり無理がかかります。

ですから、気を付けないといけないのは子供にはさせない事と、大人であっても「自分の意思で」始めたり離脱したりするべきだという事です。
新興宗教のように「もうやめたいけど、周囲との関係があって抜け出せない」では本末転倒で、本来は自由な意思の上で行う自己鍛錬(修行)なのです。

音羽寿司 Good Job!

とある歯科医師グループの会議に出席した際に昼食としてご覧のような音羽寿司を御馳走になりました。
音羽寿司は回転ずしに毛の生えたようなモノだと勝手に想像していたのですが、全然違ってちゃんとしたお寿司で美味でした。
カウンターのある寿司屋に、恐ろしいほど食べる子供4人を連れて行くのは夢の又夢ですが、せめてこの音羽寿司くらいは食べさせてやりたいと思います。

でもやっぱり、いらないや。

水曜日の夕方から梅田で会議があり、木曜日は午前中に宝塚の私立小学校での健診、午後からは三ノ宮で用事と、普段の診療所に籠った生活とは全く違う生活リズムで過ごしました。1日中、車で都会の街を移動して営業されているビジネスパーソンがいかに大変な仕事か、ちょっとだけ分かった気がします。

水曜日はグランフロントの高層階にある企業で打ち合わせをしたのですが、あのあたりは「コテコテの大阪」って感じではなく、まるで東京のようですね。約束の時間より早めに着いたのでスタバでコーヒーでもと思ったのですが、敷居と値段が高いので、ヨドバシカメラでパソコンを物色して時間を潰しました。

グランフロントの建築も素晴らしく都会的で、働いておられる方のファッションもお洒落で、たまにはこんな所に行って「世の中」を見るのも良いなと思いました。
(私は先日、楽天の無地Tシャツ専門店で同じ白いTシャツを24枚購入して「普段着は超シンプルに、このスタイルだけでこの夏を過ごそう!スティーブジョブスも真っ青か?」と思っていたのですが、ここでは浮いてしまいそうです。)

でも、自然に囲まれた三田で小さな歯科医院を経営する者の目から見ると・・・。

この、グランフロントの家賃はどの位だろう?
それを支払うために企業は常にどれだけ売り上げ続ける必要があるのだろう?
それを稼ぐために社員は毎日どの程度頑張る必要があるのだろう?
ここで働く人達はこのこのような暮らしを維持するためにどの位のお金と時間とストレスを使っているのだろう?
企業経営者も社員も、見た目の華やかさと同じ位、幸福度も高いのかな?
それに、ここでは原子力で発電した電気をどの位使っているのだろう?

と思ったりしました。そして、

「自分は、ここまで華やかじゃなくても良いな。三田の英保歯科の方が自分には合っているな。」と思いました。

告白すると、グランフロントができた時に「医療フロアが無いのか?家賃はどの位?」と問い合わせした事があるんです。自分の学歴や経歴や腕を生かして、都会で一花咲かせたいと思った時期があったんです。何であの時「自分の学歴や経歴や腕を生かして、都会で一花咲かせる必要がある」と思ったのか全く覚えていないのですが、自分の性格や、予防歯科の普及が第一という理念を顧みたら「ダメ」に決まっているのにね。家族と過ごす時間も少なくなっちゃうしね。

頑張ってね。

歯科医療を取り巻く業界には色々な職種があって、臨床の現場の人間だけでなく「出入りの業者さん」というのがあります。

セラミックの歯を作って下さる歯科技工士の先生と歯科医師との意思疎通の仲介をして下さる「メッセンジャー」という仕事も、非常に大切な役割を担っています。やる気と思いさえあれば資格は不要なので、歯科医療に携わりたい「普通の素人」が就職してきます。

最近の日本人は3年以内に転職する人が非常に多いそうです。

英保歯科に出入りして下さっているメッセンジャーさんの一人が先日「実は・・・。」と言ってきました。彼はお菓子の業界から歯科に入って来たのですが、次はまた全く違う業界の営業に変わるそうです。

歯科助手という仕事も同様ですが、歯の数さえ知らない素人に、上の者が気の遠くなるような時間と根気を費やして、一から色々と教えて育てていくのですが、あっさりと「完全にリセット」されてしまうと悲しいものがありますね。
こういった現象の一番の問題は日本の歯科医療の質の低下を引き起こす事です。

皆さんが従事されている業界でも同様ではないですか?日本の産業の生産性と競争力がますます低下していくのではと心配なのですが、どうなんでしょうね?

私は歯科医師を30年以上継続してやっていますが、いまだに進歩し続けています。長年の経験はやはり大切です。本に書いてない事が見えてくるのです。そして、同じ仕事を長年継続していると、その仕事に携わる喜びも見えてきます

でもまあ、英保歯科と御縁があった方が心機一転、再スタートされるのですから、「頑張ってね」とエールを送りたいと思います。

 

 

私がペスカタリアンである理由

ペスカトーレというパスタ料理があるそうですが、魚介類のパスタだそうですね。
それでは、ペスカタリアンって言葉知ってます?魚介類は食べるベジタリアンの事です。
ベジタリアンでも色々なランクがあって、マドンナやポールマッカートニーはビーガン(完全菜食主義者)だそうです。

私のブログの愛読者の方が今日、「先生のブログを読んでいると、先生がベジタリアンを続けておられる訳がわかりました。子供さんに健康な強い遺伝子を残そうと思っておられるのでしょう?」と感想を述べて下さいました。本当に隅々まで読んで下さっている感じで、とても嬉しくなりました。
「実はそうじゃないんですよ。ただ単に『殺してまで食べたくない』だけなんです。ポールマッカートニーは屠殺場に入る牛を見てからビーガンになったそうです。」とお答えしました。

自分の強い遺伝子を残そうという発想は無かったなぁ。

i Mix と接着治療で改善

中央の歯の根の周囲を取り囲むように、にグレーに写っている部分は細菌感染で顎の骨が溶けてしまっているんですよ。神経を取った歯はこのようになる事があります。神経が生きている歯は絶対なりません。ですから、予防しましょうね!

2年前に、ヒビが入っていて歯の周囲に炎症がある歯を、英保歯科オリジナルの特殊な治療方法(i Mix )と接着歯科とを使って抜かないようにチャレンジした歯です。

ひょっとしたらこれが治ったおかげで糖尿病や心筋梗塞にならずに済んでいるのかも知れませんよ。

困難な治療でしたが、2年経過してレントゲンを撮影したところ、歯の根の周囲の炎症が軽減して、骨が再生していました。
健全な骨の量が増加していますので、将来この歯の部位にインプラントを埋入するようになっても安心ですね。

頭が柔らかい若い歯科医師でこの治療方法に興味を持つ人がいたら教えたいんですけどね。

めっちゃ力(ちから)入っています。

今日もお隣のこども園からのお客様がお見えになりましたよ。4歳の男の子で、初期虫歯の可能性があると健診で指摘されての来院です。
お母様が英保歯科のホームページをチラッと見た事があって、「『めっちゃ力(ちから)入っているなぁ。行くのなら英保歯科だな。』と思っていました。」との事。
「そうなんですよ。めっちゃ力(ちから)入っているんですよ。英保歯科は予防歯科に力を入れています。」とお答えしました。

問診表に「ルイボスティーを飲んでいる」と「1日10時間睡眠をとる」との記載があり、健康に留意しておられる家庭であることが想像できました。「ルイボスティーが好きで、ジュースは飲まない。」「ラムネを買っても食べない。」などとの事で、このような事をお伺いしただけで、「穴があいているような虫歯は無いだろうな」と想像できました。

これからは家族で予防のために歯科医院に通院して下さいと説明しておきました。

英保歯科は私が理想としていた姿に向かってドンドン進んでおります。開業以来、予防歯科の普及という理想に向かって、めっちゃ力(ちから)入れて頑張って来た甲斐があるというものです。

竜野市からのお客様

私の実家は「宍粟市(しそう市)」という所にあって、今は亡き父親はそこで「英保歯科医院」を開業していました。

10年以上前に、とある竜野市の高僧(実は驚くほどの高僧様です!)が歯医者を探す時に、天のお告げに従って竜野から北上して宍粟の英保歯科医院に辿り着き父親の患者様になられました。

私の父の亡き後も、それからのご縁で三田の英保歯科まで来て下さっております。竜野から三田まで通っておられるのですよ。


しかも、しばしば「お気遣いを」頂いて感謝しております。
私もスタッフも「実は甘党」なので、こちらのお菓子も堪能させて頂きました。

はちみつは体に良い食品です。このお菓子と共に頂戴した僧侶様と奥様のからの愛情や気持ちもしっかり噛みしめ、感謝して頂きますね。

その勇気とご縁に感謝

英保歯科は既存のお客様の口コミによる紹介か、私のブログを読み込んで「この先生なら自分に合うかも知れない。」と思って下さった方が主なお客様です。

そのような中で、お隣のけやき台こども園の子供さんやその父兄の御来院が増えてきています。有難い事だと思っております。

先日も「子供が隣(こども園)に来ていて、妻が『あそこに歯医者があるよ』と言っていたので来てみました。特に噂も聞いていませんし、ホームページも見ていません。」という30歳前半の男性が来て下さいました。
彼は他の98%の日本人と同様に「痛い時だけ歯医者に行く」タイプの方でした。
一連の検査をさせて頂いて「現在のお口の中の状況と、このままの速度で変化が続いた場合に非常に高い確率で起こり得る人生の予測将来像」について説明させて頂きました。

彼は世界に誇れる航空工学技術を持った一流企業の社員さんです。たった一回の説明で見事に全てを理解された(気が付かれた)ようでした。その後英保歯科のホームページを熟読して下さったようで、今日御来院下さった時には見違えるように奇麗にブラッシングができるようになっておられましたよ。
そして近いうちに3歳半のお子様も予防のために連れて来て下さるそうです。
もう嬉しくなってしまいます。予防歯科医冥利に尽きますね。

断捨離によって「シンプルの極み」に至っているこんな歯科医院のドアを叩いて下さった、その勇気とご縁に感謝して、スタッフ一同精一杯努めさせて頂きますね。