頑張ってね。

歯科医療を取り巻く業界には色々な職種があって、臨床の現場の人間だけでなく「出入りの業者さん」というのがあります。

セラミックの歯を作って下さる歯科技工士の先生と歯科医師との意思疎通の仲介をして下さる「メッセンジャー」という仕事も、非常に大切な役割を担っています。やる気と思いさえあれば資格は不要なので、歯科医療に携わりたい「普通の素人」が就職してきます。

最近の日本人は3年以内に転職する人が非常に多いそうです。

英保歯科に出入りして下さっているメッセンジャーさんの一人が先日「実は・・・。」と言ってきました。彼はお菓子の業界から歯科に入って来たのですが、次はまた全く違う業界の営業に変わるそうです。

歯科助手という仕事も同様ですが、歯の数さえ知らない素人に、上の者が気の遠くなるような時間と根気を費やして、一から色々と教えて育てていくのですが、あっさりと「完全にリセット」されてしまうと悲しいものがありますね。
こういった現象の一番の問題は日本の歯科医療の質の低下を引き起こす事です。

皆さんが従事されている業界でも同様ではないですか?日本の産業の生産性と競争力がますます低下していくのではと心配なのですが、どうなんでしょうね?

私は歯科医師を30年以上継続してやっていますが、いまだに進歩し続けています。長年の経験はやはり大切です。本に書いてない事が見えてくるのです。そして、同じ仕事を長年継続していると、その仕事に携わる喜びも見えてきます

でもまあ、英保歯科と御縁があった方が心機一転、再スタートされるのですから、「頑張ってね」とエールを送りたいと思います。