テーブルの反対側に座ってみたら気が付くよ。

首を90度右か左に振ってから、上下の歯を噛んでみて下さい。振った方と反対の首の筋に引かれて下顎がずれているのが分かると思います。引っ張られた方から咬み込んで中央にスライドする感じですね。
科学的にはこのように90度首をねじると、かみ合わせは1mmもずれる事が分かっています。
食事の時にテレビをつけている家庭で、大体座席が決まっている方は、お向かいの方と席替えしてみて下さい。「何か食べにくい」と感じるはずです。ずーっとずれて噛んでしまっているのを急に逆にずらすようになるので。
子供が複数いる家庭は、テレビの真正面にすべての子供が座る事は不可能なので、だれかが歪んだ状態のかみ合わせで食事をして、その状態で成長していることになります。食事の時にテレビをつけているのは拷問に近いですよね。

「食事の時、テレビがついていませんか?」「どの位置に座っていますか?」「右か左の噛み癖がありますね。」などと質問するのですが、お顔と体軸などを拝見すれば、リビングのテレビと机といつも座っている位置関係を大体言い当てる事ができます。

お母さまが、「子供が早食いで、ほとんど噛まずに飲み込んでしまうんです。」とおっしゃる場合、その子には不正咬合の兆候が見られることがほとんどです。早食いのお子様の母親も、多くの場合は早食いです。子供は親の姿を無意識に真似して習慣を身につけています。

テレビをつけて食事をするのは子供にとって拷問に近い。食事に感謝したり、味わったり、家族との会話を楽しんだりすることも不可能。テレビを消す!
まず、母親がしっかりと回数をかけて良く噛む習慣を身に付ける。子供の前に座って、会話を楽しみながら、ゆっくりした時間でそのような手本を示す。
スマホを見ながら食べている家族のメンバーがいるなど論外。

子供の不正咬合を予防して、極端な話をすれば、頭の良い子にしたかったら、参考にして下さい。あなた自身の健康のためにも。肩こりや頭痛がなおるかもしれませんよ。