歯科衛生士がステルス虫歯を発見!

20歳の女の子。先週、何年かぶりに定期健診とにお見えになりました。関心感心。
歯科衛生士の新谷先生がメインテナンス(クリーニング)中に「英保先生、ちょっとチェックに来て下さい。どうやら虫歯があるようです。」と私を呼びに来ました。
拝見すると左下の12歳臼歯にグレーっぽく見える箇所があります。
「新谷先生、流石だね、確かに虫歯のようだな。」と、私。「次回私のアポイントでお見えになって下さい。レントゲン検査をして確認し、必要なら治療しますね。」とお話しました。

このちょっとした変色から虫歯を発見できるのが、歯科衛生士のプロたる所以です。訓練を積んでいるからね。凄いでしょ。

後日、麻酔をして少し削ってみると、やはり内部で虫歯が進行していました。

少し削って開けてみたところ。内部は虫歯で変色し(オレンジ矢印)、歯肉に接するエナメル質は溶けて荒れて(黄色矢印)います。

斜めになっている親知らずを放置した時にはこうなる事が多いのですが、今回はそうではありません。珍しいケースだと思います。

彼女がもしも今回定期健診に来ていなかったら、この虫歯が気が付かないうちに進行して、「突然痛みが出てから歯医者に行ったら神経取られて銀歯にされた。」と友達に LINE しなければならない所でした。

やっぱり予防歯科の為に通院するってメリットが大きいですね。