「経済格差と健康格差」を予防歯科の視点から考える

日経SPA!にこのような記事が出ているそうで、Yahoo! でも閲覧できます。皆さんも見て考えてみて下さい。

世帯年収300万円と1000万円では健康意識も違う? 残酷な格差の実態とは

調査結果や評論は読む前から想像がつくような内容で、正直言って面白くも何ともありません。むしろ Yahoo! のネット民の書き込みを見る事ができて、ネット民と呼ばれる人々がどのように感じたり考えたりしているのかが良くわかります。(これが平均的な日本国民の考え方ではないとは思いますが。)

ところで、最近小野田寛郎さんの映画が公開されたそうでちょっとした話題になっています。

映画『ONODA 一万夜を越えて』予告編

見たいけど、見て疲れ果てるのが怖い。独身時代、テレビを見ていた頃は映像から受けるショックも少なかったのですが、子供が出来てテレビを捨ててからか、あるいは単に年齢が上がったせいなのか、とにかく映画等を見ると「(心が)疲れ果ててヘトヘトになる」のです。

実際の小野田氏がジャングルから出て来られたばかりの時の本物の姿を、この映像で見る事ができます。圧巻です。私は小野田氏のお姿や所作から感じる精神性だけでなく、歯にも注目して拝見しました。

戦争が続いていると信じ29年潜伏を続けた「最後の日本兵」小野田寛郎さん 戦いを終えメディアの前に(1974年)

とてもジャングルから出てきたばかりとは思えない綺麗な歯をされています。29年間年収ゼロだったにも関わらず、です。

小野田さんは日本に帰って来た途端に、歯が「見るも無残なほどボロボロに」なってしまったとおっしゃっています。
彼の歯が壊滅状態になった主な原因は食生活習慣の変化でしょうが、日本の健康保険による歯科医療(の考え方)もまた一つの原因かも知れません。(本当はここで色々と本音を書きたいのですが、多くを語ると刺客が来そうなので止めておきます。)

肥満、高脂血症、そして虫歯も「年収ゼロのジャングル生活」では起こり得ないのです。原因となる食品を買える状況に無いからです。

年収が低くても玄米を焚いたり、野菜を調理したりする時間と気力と思いの余裕さえあれば、かえってその方が健康(=幸せ)なのかも知れません。色々と工夫して生活するのは楽しそうだ。

場合によっては出世して年収1000万円になったせいで不健康(=不幸)になる可能性もありますね。車を買ったせいで全然歩かなくなったり、毎週のように豪華なレストランで外食したり、ブランド品で着飾ったセレブのパーティーに行ったり。ああ、考えただけで心身ともに不健康(=不幸)そうだ。

自分は年収300万円でも独身か、(パートナーによりますが)夫婦だけか、子供が1人までなら生活していける気がします。自分自身は比較的何でも我慢できる方ですから。(思想や行動の自由を奪われるのは全く我慢できないのですが。)

実際に、物欲のセルフコントロールが出来て、余計なモノやコトが手元に無い方がかえって幸せである事を実感しています。先日も「魔が差して」注文してしまった高級電動自転車をキャンセルして「ホッとしてスッキリ」です。車も(高級車ではなく)軽四の中古を買いましたが、その方がどこに行くにも気楽です。

皆さんはどう思われますか?