中国道の赤松PAで車中泊

ビジネスパーソンの方は土曜日しか来院できないので、土曜日が一週間で一番バタバタな日となります。
昨日の土曜日も診療が忙しく疲れ果ててしまい、夜の8時には布団に入ってぐっすり寝入ってしまいました。そして、狼男のように午前0時頃に目が覚めてしまいゴソゴソ起き出して中二の息子と少しだけ(ぎこちない)会話をしました。思春期で難しい年齢ですので、会話するにも気を遣います。

「そうだ、愛車の N Box+ でどこかに行って車中泊しよう!」と思い立って、そーっと玄関のカギを開けて家を抜け出し、プチ逃避行に出かけました。

そして、中国道の赤松PAにて車中泊の練習をして過ごしました。

「英保先生、何を寂しい事をやってるんですか!?」と思われる方も多いと思いますが、世のお父様方のお手軽な現実逃避の方法として、そして、恋人がいない男女が寂しさを紛らす方法として結構流行っていて、実際 You Tube でも同じような事をしている人が多数散見されます。

【3泊目】仕事で疲れた心を癒しに雨のSAで車中泊【FK8】シビックタイプR – YouTube

多くの You Tuber が道の駅ではなくて、わざわざ高速道路に乗ってSAで車中泊をしているには理由があるはずです。私にはその理由が何となくわかりますよ。

①多くの車の出入りがあって、深夜でも人の動きと気配があるので寂しくない。道の駅は(マナー上)シーンと静まりかえっています。
②多数のトラックがアイドリング状態で泊まっているので、道の駅のような「エンジンは即止めて、静粛に!」という緊張感が全くない。
③旅先に向かう人々の嬉しそうな姿や会話、笑い声が聞こえてくる。何となく幸せを分けてもらえる。
④トラックのコックピットに目をやると、物流関係の仕事の方が深夜に頑張ってくれている姿が見てとれる。「大変な仕事だ。自分の生活で弱音や不満を言ったら罰が当たるぞ。」と、思ったりして、色々な気付きがある。
④目の前に24時間営業のコンビニがあったりして、それだけで安心だし、幸せ。スタッフのバイト君、深夜にご苦労様。ありがとう。
⑤明るく清潔なトイレがある。感謝。

この「孤独過ぎない、一人になれる時間を堪能できる」事が SA 車中泊の良さではないかと思うのです。

赤松PAで信じられないほどぐっすり眠って、朝日で目が覚めたら高級外車にサンドイッチにされていました。駐車場はガラガラなのに何でかな。
ベンツのAMG にアウディのS8か。2台ともスライディングルーフが付いているし、凄いな。ちょっと羨ましい私。

小さな車で車中泊なんて、バブルを経験された世代の方から見たら「なんて貧乏くさい」と思われるかも知れませんね。

私は一応、そこそこ上手く行っている歯科医院の院長ですが、週末の連休は皆無だし、子供が4人もいるとそちらの方で恐ろしいほどのお金が出て行きます。ですから、私のささやかな趣味は「中古の軽四にポタ電積んで、近場の駐車場で車中泊」という事になるのです。まあ、それなりに楽しいから全然平気なんですけどね。

こんなマニアックなカッコいい車も発見!オッサンではなくて、かなり若い男性が乗っておられました。
ビートルにMOMOのステアリングにRECAROのシートです。お父さんの車でも貰ったのかな?
コーヒーを飲んだら、子供達が目を覚ます前に家に帰って布団に入って目を閉じておきましょう。何事も無かったかのように。

高速道路には神戸三田から入って三田西から出たので、高速料金は250円前後で済みました。この愛おしい赤松PAを私の新しい車中泊ポイントに加えたいと思います。

比較的時間とお金に余裕がある高齢者が集う道の駅も良いけれど、高速道路のSAでは「色々な人の人生」を感じる事ができて、それもとても素敵です。