バッターは3番と4番。歯は3番と6番。

歯科医師が歯の事を「何番」と番号で呼んでいるのを御存知ですね?

上下左右の一番前から順番に「1番・2番・・・」で最後が「7番」になります。例えば右上の奥から2番目の歯は「右上6番」です。親知らずは「8番」です。
歯の中で一番大きい歯が6番です。奥から2番目の歯です。7番は6番に比べて少し小さいですよね。

7番を失ってしまって放置していても、6番さえしっかりしていたら、まあ、大丈夫と言えば大丈夫です。

ところが、6番を失ってしまうと問題は大きくなります。6番は大黒柱なんです。放置すると咬み合わせの崩壊が始まります。

犬歯は3番です。犬歯は動物で言うところの「牙(きば)」になります。牙を抜かれた獣はもう獲物を捕らえる事ができずに死を待つのみとなります。上下の犬歯がしっかり咬んでいる事が、生涯に渡って咬合を保全するために非常に大切です。

ですから上下左右の3番と6番、計8本は「Key Tooh(機能的にも、正常な咬み合わせを保全するためにも、鍵となる歯)」と呼ばれています。

6番は6歳臼歯、7番は12歳臼歯です。6歳で生えてくる永久歯(6番)を死守するためには5歳までの食生活習慣が鍵です。乳歯をドンドン虫歯にしているような食生活では、6歳で生える6番が虫歯にならない訳がありません。

3番、すなわち犬歯は「八重歯」になる歯です。「広末涼子のような八重歯がかわいい」などと言っていられるのは若いうちだけです。八重歯を放置していては、大人になってからはずーっと歯の悩みを抱えて生きていくようになります。聖子さんが何度も世界的に著名な歯科医師(一人目は米国UCLA大学の日本人歯科医師、現在は慶応大学病院の歯科口腔外科教授)と結婚している理由は、彼女が若い頃にデビューして八重歯を放置せざるを得なかったために、大人になってから、我々の想像を超える歯の悩みとコンプレックスを持っていたためである可能性があります。ですから、自分の歯の悩みを何とかしてくれるような人に惹かれるのではないかと、私は想像します。

「八重歯と受け口」は子供の頃にきちっと矯正をしておかなくてはなりません。
三田では「あらがき矯正歯科」で矯正を受けて下さい。