「虫歯予防?歯磨き!」←パブロフの条件反射?

幼い頃から「ウチの子」だった(=英保歯科に年3回予防に通院していた)中学3年生の女の子。進学校に通い、テニス部で活躍する文武両道の立派な女学生になっています。頑張ってるね!

でも、最近はとても忙しいようで、半年以上予防に来てくれていませんでした。今回学校健診で「要観察歯2本」との指摘を受けて、即来院してくれました。感心、感心。「どれどれ?歯の写真を撮って、見て、一緒に考えてみよう。」と私。

どこが虫歯かわかりますか?
赤の所から穴があいてきており、オレンジの範囲まで広がっています。もう一度、前の写真を見て下さい。オレンジの範囲の色が違う(何となくグレー見える)のがわかりますか?
しかし、学校健診のような環境で良く見つけてくれたと思います。こちらの校医の先生の熱い想いが伝わってきます。
今日のところは説明と、歯石除去と、矯正用のゴムを挿入するところまで行いました。一旦歯の間を0.5ミリほど広げて、そこから虫歯にアプローチする予定です。歯をなるべく削りたくないからね。
どこが虫歯でしょう?何が問題なのでしょう?
オレンジの所が初期虫歯。黄色の所には歯垢がべったり。


さて、どうしたら良いのでしょう?→黒くなっている部分を削ってつめる。
何が問題なのでしょう?→磨き方が悪い。
どうすれば予防できるのでしょう?→歯みがき。

皆さんはこのようにお答えになるかも知れませんね。

同じ質問を彼女にしましたが、流石ウチの子です。「歯みがき!」とは言いませんでしたね。答えに困って無言で考えていましたが。

黄色の所の歯垢はブラシで取らなければなりません。磨き残しの癖があるだけなので、指導をすれば今日から上手に取れるようになるでしょう。ところで、オレンジの所って歯ブラシの毛先が入るの?2番目の写真の赤い〇の所(歯と歯の間)も歯ブラシの毛先で掃除できるの?

私:「最近塾通い始めた?食生活環境が変わった?コンビニでジュースを買っていない?夜勉強しながら何か食べていない?」
彼女:「塾には行っていない。甘いものはあまり食べないようにしていますが、テニス部なので、そういえば、スポーツドリンクをよく飲みます!」
私:「それだな。可能な限り、冷えた麦茶に変えて。フロスも、週に1回、月に1回でも良いからやって。そして予防の為に通院して欲しい。歯はその人の考え方や価値観で重要度が決まる。英語なんか喋れなくても日本に籠っているなら関係ないとという人もいれば、そうじゃ無いと考える人もいる。歯も『虫歯でボロボロになっても日本に籠って住むなら大丈夫』という人もいれば、そうじゃ無いと考える人もいる。(日本人には人権があるから)どう考えるかはあなたの自由だけどね。」
彼女:「(将来に備えて)ずっと綺麗な歯でいたいです。スポーツドリンクは控えて、以前のように予防に来ます。」
私:「そうだね。未来あるあなたなら、そう考えるべきだと思うよ。」

日本人の多くは「虫歯予防=歯磨き」と、パブロフの条件反射のように答えるのですが、それって正しいのでしょうか?

正解はこうでしょう。家庭では、食生活習慣、フッ素、フロス、歯ブラシ。歯科医院では予防歯科治療(プロケアー)を受ける。

日本人も、もうそろそろカリオロジーを知って、その条件反射を卒業しませんか?