i Mix (改良型3Mix)

※英保歯科で使用するi Mix (改良型3Mix)が歯の中に入っている期間は通常1週間程度で、その後は完全に取り除いてしまいますので、永遠に歯の中に残すことはありません。
長期間歯の中に入れたままにしておくオリジナルの3Mix療法とは異なります。
防湿・顕微鏡・接着・根管治療などの基本的な歯の治療方法は通常通リ丁寧に行い、それに加えて、更に徹底的に殺菌するために iMix を併用しております。

英保院長は大学院時代、主に口腔細菌学関連の研究に従事していました。当時から海外の学会でも発表を行っています。
IADR90 虫歯菌が産生する歯垢の原因となる酵素の遺伝子をクローニングして、それを用いて大腸菌の形質を転換して様々な新事実を解明してゆきました。その研究成果の一部はJournal of Bacteriology (2014 5-YEAR IMPACT FACTOR: 3.11)に掲載されています。
Dr. Abo's paper
このように口腔細菌学の分野にも造詣が深いため、現在でも臨床研究を行い、3 Mix 法の欠点を改良した i Mix (improved 3 Mix) という治療法を独自に開発し臨床応用しています。
3 Mix 法は正しく使えば素晴らしい治療法ですが、時に歯を変色させてしまうという欠点があります。
3mixmp 変色
奥歯の治療ならまだ良いのですが、前歯がこれだけ変色してしまうと見た目に大きな問題が残ります。
そこで口腔細菌学の知識を活用し、薬剤のスペクトラムを大きく損なう事なしに薬剤の種類を変更して歯の変色が全く起こらない方法を独自に開発しました。
英保院長はこれを i Mix と命名しました。この名前には患者さんの歯の神経が取られたり、歯が抜かれたりする事が減って、皆さんの歯が長持ちするようにとの ”愛” (=i)を込めた治療法に育って欲しいとの思いが込もっています。

【参考】最近特に「エビデンスに基づいた治療」が絶対視されています。ちゃんとした研究論文で効果が実証されている治療法(=エビデンス)が「絶体善」で、経験から得た「真実らしき事」に関して見解を述べるのは、もはやタブーのような風潮があります。
臨床家が長年の経験から「確かな手応え」を感じている方法であっても、権威からの「エビデンスが無い」の一言で、沈黙せざるを得ない空気があるのです。
エビデンスを作るためには「情熱・時間・資金・マンパワー」そして、しばしば「人脈・権威・政治力」などが必要になってきます。私達開業医がエビデンスを作る事の困難さはここにあります。
多くは「純粋な探求心」がエビデンスを作る原動力になるのですが、「後から地位や名誉や経済的見返りが得られる」ことが原動力になってしまうこともあるのです。大学の先生方の論文ねつ造や製薬会社の治験の不正が良い例でしょう。
私は「エビデンスは無いが、長年の手応えから、絶対に効果がある」と確信する治療方法を持っており、歯科医師の裁量権として、自由診療ではそれを使っています。実際にそれで沢山の歯を救う事ができてきました。
エビデンスを作る事ができる権威(学会など)が「エビデンスが無い」と頭ごなしに言ってくる時には複雑な思いになりますが、誰が何と言おうと「面白いほど効く」と確信できた方法を簡単に捨てる気にはなりません。