私も、自分を信じよう。

今日は水曜日なので早目に診療を終えました。自分の年齢が上がるにつれて徐々に体力も落ちますので不調をきたす前に余裕を持って予防したいので、普通の歯科医院より休診の時間を多めにしているのです。周囲の皆様にこのような私のわがままを許して頂いているお陰で、診療中は根気や集中力を非常に高いレベルに維持する事ができています。有難い事です。

診療終了後すぐに帰宅し、軽食を済ませて車で武庫之荘に向かいました。月1回開催されているインプラントの勉強会に参加する為です。

9時45分までの予定がでしたが、活発なディスカッションで会場は熱気に満ちて10時半まで延長になりました。
アドバイザーというポジションも頂いている関係から、一番前の左側が私の「暗黙の」指定席となっています。(学生時代から現在に至るまで、講義・講演は必ず最前列で聞きます。)
今回は若い先生方の素晴らしい発表が続きました。

さて、

Lynda Grattonのビジネス書 WORK SHIFT による世代分類では、

Traditionalist(伝統主義者世代) = 1928 – 45 年ごろの生まれ
Baby boomers(ベビーブーム世代) = 1945 – 64 年ごろの生まれ
Generation X(X 世代) = 1965 – 80 年ごろの生まれ
Generation Y(Y 世代) = 1980 – 95 年ごろの生まれ
Generation Z(Z 世代) = 1995 年以降の生まれ

となるそうです。

私は残念ながらBoomer に分類されるようです。自分ではどちらかと言うと Xer 的な感覚だと思うんですけどね。
今回はY世代の先生方も2名発表されていたのですが、情報収集能力が高いので若くても素晴らしい治療をされており感服しました。でも、自分の長年の臨床経験から「この治療結果は見事だな。でも、チャレンジングな部分があるので、10年後にはきっとこうなっているだろうな。」と予想できる部分もありました。優秀な若者達ですから、これから多くの臨床経験を積んで「行き着く所、予防が最善で最高の治療方法である」事に気が付くでしょう。

ところで、皆さんは自分より若い人に猛スピードで追いつかれたり追い越されそうな気がして、不安になったり自信が無くなったりする事がありませんか?
私はそんな事がしょっちゅうあります。私はあえてレベルの高い人達との縁ばかりを選んで、その世界に近付くのですから、当然といえば当然ですね。

そんな事で、終了後ちょっとモヤモヤした気持ちで車に乗ろうとしていると、この教室での勉強仲間、池田の谷口先生(白陵の後輩)が挨拶してくれて、「毎朝起きたら、嫁さんの顔を見るより先にスマホで英保先生のブログを読んでいますよ。」と笑顔で言ってくれました。

心から「有難う。嬉しいよ。」と答えました。

白陵の後輩、池田の谷口先生と共に。
スタッフや後輩をサポートしているつもりが、気が付けば逆に「学びや気付きや元気や勇気」をもらっている方が多かったりする。人と人との関わり(良縁)って素晴らしいな。

三田に向かう車の中で、「スタッフには常に『自分を信じて』と言っているのに。私も自分の能力や、努力や、性格や、経験を信じて頑張ろう。」と自分に言い聞かせました。

皆さんも自分を信じ、自分を愛してやって下さいね。それが幸せへのスタートラインですから。


理系の仕事も楽しいよ

英保歯科のX線機器を入れ替えるに当たって数社の機種を比較検討をしたのですが、ある事実から、現在の日本の「もの作り力の低下」を思い知らされました。

いくつかのメーカーさんの機種を調べたのですが、パノラマという大きなレントゲンが写せる装置を国内で製造できるメーカーはわずか2,3社で、他のメーカー(?)の中身は外国製でした。デンタルという小さなレントゲンを読み取る機械(スキャナー)はほぼ全てが海外製でした。日本では作れないらしい。

日曜日に訪問したドイツのDÜRR社のデンタルスキャナーは素晴らしい性能ですが、このような機器を製造する能力はもう日本に無いような感じなのです。経営陣が目先の利益を優先し研究開発に投資しなかった結果では?と想像するのですが違うでしょうか?

こんな事実もあります。佐川急便が宅配特化の電動軽自動車7200台を中国から買うそうです。「ついにここまで来てしまったか」と思いませんか?
中国の勢いは凄いですね。最近の日本は社会主義国家で、最近の中国の方が自由主義国家のようにさえ感じてしまいます。

調べてみると最近の日本では文系の大学生が75%を占めるそうです。今後ますます、もの作りの現場・最前線で働く人や現場を知る人が減ってしまいそうですね。高校生の皆さん、理系の仕事も楽しいよ。歯医者という仕事もね。