憧れていたUSA

中学校の時にポパイという雑誌に出会って以来、ごく最近まで「いつかはアメリカに住みたい」と本気で考えていました。そのために途方もない時間とかなりのお金を英会話の勉強に費やしてきました。ネイティブのような英語が喋れるようになりたいと思っていたのですが、情けないくらい上達しませんでしたけどね(笑)。

今から思えば、幼少期にかなり厳しく躾けられた上に中高一貫のスパルタ校の寮に入ったために、子供心にそういった「不自由」な状況から逃げ出したいという無意識の逃避願望が、ポパイという雑誌上で紹介されているアメリカの「自由」に対する憧れに繋がっていったのだと思います。

そういう訳で、2年ほど前までは本気で「元気なうちにリタイヤしてアメリカに移住できないものか」と思っていたのですが、最近その思いが急速にしぼんきています。それは一念発起して徹底的なモノとコトの断捨離を断行して、自分の価値観に正直になり、自分らしい歯科医院に変えて、そこで自分らしく生きるように努め始めた時期と一致しています。

自分の価値観に正直に生きるようになってから、歯医者になって良かったと心から思えるようになりました。

今は、素晴らしいスタッフとお客様に囲まれて平穏な気持ちで歯科医療に打ち込む事ができて本当に幸せです。

今となっては、もうアメリカに逃避行を考える必要など無くなってしまったようです。ここ、けやき台の診療所で気力と体力の続く限り素晴らしいスタッフに支えられながらお客様の幸福に貢献し続ける事ができたら、その方が遥かに幸せなのだろうと思えるようになりました。

スタッフ、そしてお客様には感謝の言葉しかありません。本当に有難う御座います。