黄金の国ジパング

荒谷卓先生のサムライ精神を復活せよ!という本を読んでいます。タイトルから来るイメージとは違い、内容はとても和らか(やわらか)です。日本人なら一度は読んでおくべき素晴らしい本です。

私は中学生の頃にPOPEYEという雑誌で米国の自由な気風を知り、それに憧を持ちました。それ以来ずっと「いつかはアメリカに住みたい」と思っていて、15年ほど前にグリーンカードロタリーに当選した時は、英保歯科を閉院して移住しようかと本気で考えたほどです。

荒谷卓先生の本を読んで、米国流の考えが必ずしも100%正しい訳では無い事、そして、日本人として生まれた事がいかに幸運であったかを悟りました。

サムライ精神を復活せよ!を読み進めるうちに、黄金の国ジパングという言葉があるが、実は瓦が金でできているような、経済的に豊かな国という意味では無かったのではと思い始めました。

陽の光で黄金に輝く瓦屋根(三田市・須磨田)

むしろ、国土全体が「和の文化」に包まれ、子供達の笑顔に溢れ、人々が分け隔て無く心穏やかに暮らしているジパングという国の状況が欧米人の目から見ると値千金ならぬ値黄金だったのではないか、と捉えています。

「和を保つ」という事の真の意味について、私は完全に間違った理解をしていたようです。荒谷卓先生の本を読んでそれを自覚しました。この辺についてはまたの機会にお話したいと思っています。