畑山さん、有難う御座いました。

シカゴやLAなど、米国でご一緒させて頂く事の方が圧倒的に多い友人、畑山さんがわざわざ三田の英保歯科まで来て下さいました。
9月にLAで一緒に食事をした時に私が「現在の英保歯科がいかに素晴らしいか」という事を自慢していたので、「そんなに雰囲気が良いなら一度見学に行きたい」と、メールを下さったのです。
今日はとても忙しくて充分にお話もできない状況だったのですが、次は梅田で食事でもしながらゆっくり話しができればと思っています。
畑山さん、本当に有難う御座いました!

続・親知らずの移植症例

約3ヶ月前に移植した親知らずの続報です。手術当時の詳細はこちら

手術当日。隣接する骨内にあった親知らずを7番の位置に移植しました。

まず、手術後2週間の時に行った処置と状況を説明します。

約2週間後に歯の中央に小さな穴をあけて iMix というお薬を入れます。
数日後にその穴をコンポジットレジンで完全に封鎖します。キチッと防湿をして舌などが触れないようにしないと歯の中に唾液(←バイキンだらけ)が入って感染し失敗します。防湿装置が舌を隔離している事がわかります(青矢印)。
まだ手術後2週間です。iMix を歯に入れた直後のレントゲンです。
移植した歯の周囲は骨が無い部分が大半です。

以下は、手術後3カ月(本日)の状況です。

移植した歯とは思えないほど良好な歯肉の状態です(黄矢印)。かみ合わせの面の詰め物も極小で(青矢印)銀歯にする必要もありません。
移植した歯の根の表面には骨再生を促す細胞が存在するので、根の表面に隣接する所から先に骨ができてきているのがわかります(黄矢印)。根っこの先の方の骨も順調に再生しています(青矢印)。

経過良好で、一安心ですね。また数カ月したらレントゲンを撮影してみます。どれだけ骨が回復しているかが楽しみです!

ブログだけのHPってどう?

英保歯科は自由診療を中心に診療を行っています。

英保歯科の自由診療では、器具や薬の準備の関係から、お一人の予約時間が80分とか120分、時にはそれ以上になりますので、1日に治療できる患者様の数は保険診療メインの歯科医院に比べて5分の1以下です。なおかつ、治療の内容は複雑で治療計画策定や治療そのものに非常に頭と神経を使います。
例えばこの数日間、お客様の治療方針に関して四六時中考えているせいで、夜中に目が覚めて布団の中で「インプラントと矯正と骨移植と軟組織移植をどういう順番で・・・。」などと考えたりして寝不足になっています。
ひょっとしたら、保険でザーッと治療をするスタイルの方が「儲かるし、ストレスも少ない」のかも知れません。私もそうしていたら今頃はベンツに乗ってゴルフ場やスナックでヘラヘラ馬鹿話をして、夜もお酒を飲んでぐっすり眠ているのかも知れません。
でも、それは、「自分の頭と腕を使って自分にしかできない事をやって、人のために役立っている」という事実に優るものではないと思います。ですから、「もう一日だけ、もう一日だけ」と自分を鼓舞して、このスタイルで頑張ってみます。

治療費一覧にあるように結構な治療費をお願いするのですが、それでも私が昼食を取る暇が無いほどにお客様がお見えになります。「お金を出しても良いから、まともな治療をしてくれる歯医者にかかりたい。」と思っておられる方がいかに多いかという事に、今更ながら、驚くほどです。
衛生士の先生の予防歯科の方も超人気で、予約が非常に取りにくくなっております。曜日によっては4ヶ月待ちです。

この際、ホームページを大幅に削減して、英保歯科で検索したら院長のブログだけが出てくるようにしようかなと思う事があります。私のブログだけがアップされている奇妙なホームページを見て、その私のブログを熟読して、それでも英保歯科に行ってみようと思われる方は「本当にチーム英保歯科を必要としている」方だろうと思うからです。

英保歯科の柿の木

英保歯科に庭には、建物の雰囲気とは不似合いな柿の木があります。
コンビニの駐車場から見える場所にあるので、少々田舎臭い感じが恥ずかしいのですが、味は格別です。
いつもカラスが食べに来ているのですが、まあ、彼等にも分けてやろうと思って大目に見ています。

今年は実の数が少なかったのですが、すっかり熟して美味しそうになりましたので収穫してみました。
今夜家族で食べようと思っています。

 

こちらこそ、ありがとう。

英保歯科のお隣にあるけやき台保育園の送迎の際に、条件付きですが英保歯科の駐車場を使って頂いております。

午前9時までと水木日の終日のみ使用可能。
園の発行する許可証をダッシュボードに明示する事。
ハザードランプを点灯しておく事。
駐車は5分以内とする。

といったルールがあるのですが、皆さん「いつも有難う御座います。」とご丁寧に挨拶して頂いて気持ちの良い朝を迎える事ができます。

その関係で、勤労感謝の日にちなんだ最高のサプライズがありました。そのけやき台保育園の子供達が総出で英保歯科の玄関前まで来てくれて、お礼の言葉とプレゼントをくれました。私は調子に乗って全員とタッチの交換をさせてもらいました。

子供って無垢で純粋で、本当にかわいいですね。こちらこそ有難うとお礼を言いたい位です。

 

怖い、怖い

ミニマリストの我が家はずっとミニバン1台だけでやりくりし私は電動自転車で頑張っていたのですが、2年前に中古車センターに停めてあるS660という軽四のスポーツカーを発見して我慢が出来なくなって買ってしまいました。実は今まで乗った車の中で一番気に入っています。

英保歯科のお客様の一人に「乗り出し総額160万円もしました。」と話したところ「160万円といったら普通車が買える値段ですね。」と言われて「確かに贅沢しちゃったな。」と思っていました。

ところが、先日歯科医師会の車好きの先生方と車談義をした時の事。

先生方がお持ちの車はポルシェ、GTR、ベンツ、セルシオ、BMW等々。一番庶民派の車種でも500万円のCIVIC Type R で、このCIVIC Type R の先生が「何で自分は大衆車のシビックのスポーツバージョンを選んだか」という事を一生懸命説明(釈明)されているのを聞いているうちに、私の体がみるみる小さくなって行くのがわかりました。「ライトウエートスポーツが好きな英保先生ならこのルノーの車が似合いますよ。数百万円で買えますよ。」とか言われて、思わず「本当ですね。カッコいいですね。次はこれにしようかな?」なんて答えていました。

家に帰ってから自問して「皆さん本当に良い先生ばかりなんだが、触れる機会が増えると自分の価値観を見失いそうだ。ある程度の距離を保ってお付き合いした方が良いだろう。」と結論を出しました。

高校生が周りに合わせるために心にもない事をしたり、大学生が身分不相応な高級ブランドのバッグや財布を持っていたり、他のママ友に合わせて我が子におやつをダラダラ食べさせたり。お父様方も会社等で同様の事があるでしょう。

日本人が日本の社会で生きていると、そのような事が起こってしまうのも無理のない事かも知れないと、今回の自分の経験を通して思いました。

怖い。怖い。

 

令和元年 いい歯の日

連休の最終日は福祉センターで開催された例年のイベント、「いい歯の日」に出務してきました。

歯の健康に興味のある市民の皆様が休日返上で参加して下さるのですから、主催の三田市歯科医師会の会員も精一杯のサービスに努めました。
このようなイベントを通じて歯科医師と市民の皆様との距離が近付くのは本当に良い事だと思います。

日本人が日本で虫歯にする怖さ

毎日、日本人の口の中を診ていて思う事。

英保歯科のファミリーで、予防に努めておられる方でも人間ですから、無垢の歯をついに虫歯にしてしまう事はあります。人間は弱い物ですからそんなのは当然で、そのような場合には時間をかけて一生懸命修理をさせて頂きます。これらに関しては何の問題も無いのですが・・・。

その一方で、私が治療計画に苦慮したり、実際の治療で困難を極めたり、治療費の見積もりが高額になったり、時にはお客様のご期待に応えられずにお断りしたりする事があるのですが、これらには一貫して共通した要素があります。

それは「他の歯科医師が保険で治療した歯」であり、それを「まともな治療方法でやり直し」を「試みようとしている」という事なのです。

例えばたった1本の「神経が取ってある保険の銀歯の虫歯の再発」をまともに再治療するためだけに、気の遠くなるような期間をかけて、応分の自由診療の費用も負担して頂いて、顕微鏡を使った再根管治療、限局矯正、軟組織の手術などを行う事が多々あります。

日本人の98%は予防治療を受けず、痛くなった時だけ(外見がきれいな)見ず知らずの歯医者に行って、当然のように保険の治療を受けます。私がこうやってブログを書いているこの瞬間にも、そのような事が日本中で行われているのです。少数の志の高い歯科医師がいくら頑張っても後始末ができる状況ではないのです。

日本人が日本の保険医療制度の下で虫歯にする事の「リスク」が理解できますか?これは他の病気の治療にも言える事かも知れません。

日本中どこのレストランに行ってもカップラーメンしか出てこないとしたら?そのうち体を壊しますよね。日本の保険医療はそのように例えても良いと思います。

虫歯や歯周病の予防は簡単です。歯を大切にすれば良いだけです。予防さえすれば保険の治療すら受ける必要がありません。カップラーメンを食べなくても済むのです。

英保歯科のカタチ

ここ3年程で、英保歯科のスタイルが確固たるものになってきました。

予防中心。治療は自由診療が主体。

「虫歯の修復のために気の遠くなる程の回数、際限なく歯医者に通う」という「お客様にとっても、歯科医師にとってもバカバカしい不毛な行為と時間」がお互いの人生の無駄だと考え、それを回避する最も効率の良い方策を突き詰めて行った結果、自然に生まれたスタイルなのです。

英保歯科は歯を大切にする人のための歯科医院で、結果として日本人の2%を対象をしている事になります。

共感し理解して頂けるのは、2%程度の方だけで充分有難い良いと思っているのですが、それでも最近は昼食を取る暇が無いほど忙しいのです。

どうやら、英保歯科は正しい方向に向かっていると自信を持って良さそうです。

英保歯科を素晴らしい歯科医院にしているのは私ではなく、素晴らしい(本当に素晴らしい!)受付の4人献身的な3名の歯科衛生士の先生方、そして、私の理想論にお付き合い下さっている、かけがえの無いお客様なのです。

 

休日も充実

木曜日は休診ですが、今日も忙しい一日でした。

新大阪に所用で行った後に伊丹空港で551の豚まんを買って一旦帰宅。

午後は診療所でインプラントの治療計画の策定や治療器具の点検などを行いました。

何事も下準備が大切、それは歯科の世界でも同様です。