日本人の生産性と国際競争力を高めるには(2)

最近は自分の(57歳という)年齢に相応しい社会的参画が求められ、普通のビジネスパーソンが中心のグループの会議に参加する事があります。メンバーは一流企業の方ばかりで皆さんは社会人としての高い常識をお持ちになっておられます。そのような会議が終わった時にはほぼ毎回、すぐに逃げ出したい、穴があったら入りたいと、心の中に後悔の嵐が吹き荒れます。

その理由は「また、余計な事を言ってしまった・・・。」と感じてしまうからなのです。
こういった会議の雰囲気は、2-3名のリーダー核の人が既に大体決めて来てこられている内容を提案され、残りの9割の方はずっと黙っている感じなんですね。そういった時、私は思わず「でもそれは✖✖なので〇〇の方が良いのではと思います。」などとストレートに意見を述べてしまうんです。そして一人目立ってしまって、浮いてしまうのです。

日本の企業社会における常識を身に付けるという事はこの「自分の率直な意見を言わずに沈黙とポーカーフェイスを守る技術をマスターする」事ではないかと、真剣に思うようになりました。もしも偏見だったらゴメンナサイ。

この好景気の中、我々中小企業は求人難の中、限られた資本の中で様々な工夫と努力をしています。ましてや「コンビニより多い」「掃いて捨てる程ある」と言われる歯科医院を破綻させずに運営するには「一切の無駄」を排除して極限まで筋肉質の企業体質にしなければ生き残れないとないと思っています。そして同時に、スタッフやお客さまの幸福度を増加させるという難題をクリアしなければなりません。ここ3年間私はそのような考えの基に英保歯科を導き、手応えを得ています。現在の英保歯科の雰囲気からその「空気」を感じ取って頂ければと思います。

さて、私の目から見ると「2時間の会議が上司からの1件のPDF送信と同等の結果しか生まない」のでは無駄が多すぎるように思います。若いビジネスパーソンの皆さんは「会議では黙っているのが普通」という常識を捨てて、「もっと正直に意見や考えを声に出す」ようにしてみてはどうでしょうか?