材料屋さんってご存知?

英保歯科を支えてくれている人達は現場に勤務してくれているスタッフだけではありません。

歯科技工士の先生や、歯科医師の意向(こんなかみ合わせ奥歯のかぶせを作って欲しいとか、こんな色調で前歯のかぶせを作って欲しい、など)を毎回技工士の先生に伝えてくれる仲介役の業者さんがおられます。

また、治療の材料や器具を販売、配達してくれたりする「材料屋さん」と呼ばれる方もおられます。納品に来てくれた時に、調子の悪い機械などの修理も「チョチョイのチョイ」とやってしまう「何でも屋のソレちゃん」のような人なんですよ。

高度な専門知識と専門技術を身につけ、暑い日も寒い日も軽四で頑張って訪ねて来てくれて、舞台裏で頑張ってくれている「歯科の材料屋さん」という名前を覚えてあげて下さいね。

断酒を困難にしたもの

18歳の時に肉類を食べるのをやめて、10年前に断酒をしたのですが、両方ともやめるのはとても難しかったですね。

何が困難にしたと思いますか?食べたい・飲みたいという欲望?いいえ、違います。

一番難しかったのは、「周りの人達」の常識や価値観です。学生の時に焼き肉に誘われても、「キャベツばかり食べているつまらないやつ」、居酒屋に行っても「ウーロン茶ばかり飲んでいるつまらない男」なので、「食べろや。面白くないやろ。」「俺の酒が飲まれへんのか。」と、執拗に言ってくる人が少なからずいて、頻繁にトイレに逃げなくてはなりませんでした。

皆さんだったら付き合いますか?日本人だからほとんどの人は折れますかね。特にJKや会社勤めの「真面目な」人はそうじゃないですか?

私は自分の信念を通しました。失ったものも沢山あるかもしれません。

でも、その失ったものは、恐らく自分にとっては必要の無いものだったのだと思います。
むしろ、失った方が幸せなものもありますよね。失うこと、縁を切る事によって次のステージ、上に向かって進めるんです。

本当に必要なもの、本当に大切なものは「物凄く数が少なくて、物凄く小さくて、とっても地味で、でも、よく見ると眩しいほど光輝いている」ものだと思うんです。

一例を挙げれば、「私の宝物である家族」、英保裕和という人間を心から信頼して予防歯科のために通院して下さっている「ファミリーメンバーのお客様」、そして、私の理想を具現化させてくれている「英保歯科のスタッフ」ですね。

基礎って大事だね。

昨日の日曜日は良いお天気でしたね。

午前中に自分の部屋で事務作業をしていると、5歳の次男が「お父さん遊ぼ!」と入って来ます。
「間違うからあっちへ行っといてくれ。仕事が終わったら下りるから。」と私。
「わかった・・・。」と渋々出ていくのですが、10分くらいすると「もう終わった?」と、何度も何度も入ってきます。
「勘弁してくれ~。仕事なんや。」と言いかけた時に、下から妻の声。「集合~!お昼ご飯~!急げ~!麺が伸びる~!」。
「はよ行かな!」と私も息子も即座に立ち上がって駆けだし、先に階段をドタドタと降りている娘に続きます。

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イカ墨スパゲティーとサラダをたらふく食べて、ウトウトしていた時、次男が突然お腹の上に乗って来て、「ねえねえお父さん、ピンクの自転車の小さなタイヤを外して。」と叩き起こしてくれます。トホホ・・・。

お姉ちゃんのお下がりのピンク色の自転車で、長男が使っていたものなのですが、それを次男も使いたいそうで、しかもいきなり「はま無し」にしてくれと言うのです。
男子二人共、くたびれたピンクの自転車でも全く不平を言わないので、「こいつらも俺に似て、普通じゃないな。」なんて思ったりしながら工具箱を持って庭に出て行きました。外は良いお天気で爽やかです。

補助輪を外してスタンドに付け替える作業していると、長男が出てきて自分の「ハマ無し自転車」を乗り回し、次男に見せつけて自慢しています。
さあ、「最初からハマ無し」なんて本当に大丈夫でしょうか?

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30分ほど指導してやった結果・・・。

漕ぎ出しの方法もすぐにマスターして、スイスイと上手に乗れるようになりましたよ。1回も倒れる事もなしに、たった30分で、です。

種明かしをすると、あかしあ台のポップスサイクルショップがペダルを外した練習用自転車を無償で貸してくれていて、何か月もそれで遊んでいたのです。この練習用自転車のおかげで知らないうちに基礎ができていたんですね。

基礎って本当に大切ですね。おっと、仕事が残っていた。頑張って続きをしないと。

若い人から良い刺激を受ける

昨夜は所属するスタディークラブの例会があって診療終了後に大阪まで行ってきました。三田に帰宅したのが夜中の1時で、疲れましたが色々と勉強になりました。

平均年齢が30歳後半の「次の次の世代」のグループです。

私が米国で言う所の Baby Boomer だとしたら、Generation X を通り越して Generation Y (Millennials) に相当する世代だと思います。彼らがデジタル機器とSNSを駆使して情報収集し、私が若かった頃の何倍ものスピードで成長している姿は圧巻です。若い人に混じって、私一人だけがぽつんと50歳代という状況です。皆さんだったら相当に居心地が悪いと思われるのではないでしょうか?
私は少し変わっているのか、ほとんど気にならないのです。若い友達ができると、色々と良い刺激を受ける事ができるので、「お前はもう来るな」と言われるまでは顔を出そうと思っています。

 

 

コーヒー、お酒、タバコ、砂糖

嗜好品とは、必須栄養素とは無関係で、無くても生きてはいけるが、楽しみのために口にするような物の事ですね。
紅茶、コーヒー、お酒、タバコ、砂糖などがこれに当たりますが、依存性や中毒性という視点からはどれが一番強いでしょうか?
これらを依存性・中毒性が低い方から並べると、紅茶やコーヒー、お酒、タバコ、砂糖の順になると思います。
悲しい事に、3歳までに砂糖の味を覚えた人にとっては、砂糖は麻薬に近い依存性があると言えます。
タバコも抜けにくいですが、大人になってから覚えた嗜好なのでまだ何とかなる可能性があるんです。

自分を振り返ってみます。私の場合・・・。

朝食の時の紅茶と、午前中のコーヒーは止められないと思うほどです。依存している感じかな。
お酒は10年前に断酒に成功しましたので、依存も中毒でもないな。
タバコはもともと吸いません。
告白しますが、砂糖は完全に中毒と表現して良いと思います。歯医者のくせにです。3歳までに脳の細胞の7割が構成されてしまうので、3歳までに砂糖を大量に与えられた私は一生その罠から抜けられないのです。
「英保先生、砂糖は麻薬なんて大げさな!」と言われる方、あなたが甘いものが大好きな方なら、1か月間完全に砂糖を断てるかトライしてみて下さい。ストレスがかかったりヘトヘトに疲れた日にも白米とおかずだけで平気かな?どうしてもパンが食べたくなったらあなたも立派な砂糖中毒ですよ。パンには砂糖がてんこ盛りですから。

皆さんは自分の事を正直に振り返って、どうですか?
忙しかった日の帰宅時にコンビニスイーツを買っていませんか?その習慣を止める事ができそうですか?

止める事は無理でも「砂糖は麻薬」と思い出して、なるべく減らすように一緒に頑張りましょう!

そして、子供達には同じ苦労をさせないようにしましょうね。「3歳までは(できれば5歳までは)砂糖禁止」ですね。

頼むぜ!

昨日は休診日でしたが、三田市民病院に行ってきました。
面識のある整形外科のドクターに渡したい物があったのです。
西田亙(わたる)先生という糖尿病専門の内科医が、「歯周病がいかに全身に悪影響を与えるか」を説明した40分の動画が入ったUSBステックです。

水曜日も、英保歯科のお客様であり我が母校岡山大学の、医学部出身の内科医であるドクターに、この動画のUSBを渡して見て頂くようにお願いしました。

私の周りで、全く新しい次元の医科歯科連携の花が開く事を夢見て、簡単には芽が出る可能性の高くない種ですが、一生懸命蒔いてみたいと思っています。

振り返れば、今までも色々な事にトライしてきました。その経験から、自分の中には「2/100ルール」というのがあります

100回チャレンジして2回レスポンスがあれば上出来、100人に説明して2人反応があれば上出来、と、経験からは思っています。ですから100人の医師にUSBを渡して2人反応してくれる事を期待しています。

英保歯科にお見えになるお客様も同様で「歯が痛いときだけ来院する、普通の日本人の感覚のお客様」100人に予防歯科の話をして、やはり2人位でしょうか、心底共感して残って下さっているのは。でも、それを23年も続けていると、こんなにたくさんの「ファミリーステータス」ホルダーになるんですね。

まさに継続は力なりですね。

ACFF日本支部設立

最近、私のアポイントがいっぱいで多忙な毎日です。

衛生士の先生の予防治療のアポイントは「常に」いっぱいで取りにくいのですが、私のアポイントがいっぱいというのは、本当は望ましい事ではないんです。
「完璧に予防して、虫歯になるファミリーとメンバーのお客様をゼロにする」事を目指しているのですから。

「英保先生、理想主義もええかげんにしいや。そんなこと無理無理。」という声が聞こえてきそうですが・・・。

少なくとも虫歯に関しては撲滅できる可能性があると考える歯科医療従事者は世界中にある程度いるようですよ。

Alliance for a Cavity Free Future(虫歯のない未来を目指す歯科医療関係者の団体)
ACFF日本支部の設立(その日本支部が2018年に設立された)

昔は夢でしかないと考えられていた、AIによる完ぺきな翻訳機や自動運転の自動車も、すぐそこまで来ています。

いつまでも「虫歯なんて、なって当たり前」と思っていると、ちょっと時代遅れになっちゃうかもしれませんよ。

麻生大臣またやっちゃった?

麻生大臣の発言にマスコミが喜んでいるようです。

麻生氏が不適切発言=医療費負担「あほらしい」に同調:麻生太郎財務相は記者会見で、不摂生が理由で病気になった人の医療費を健康のために努力している人が負担するのは「あほらしい」と指摘した知人の発言を紹介した上で、「いいことを言う」と同調した。

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確かに「不摂生している奴らの保険料を出すのは嫌だ!」と思う人も少なからずおられるようで、超高級外車に乗れるほどの高収入があり、頭が良く、合理的な考えをされる方で、健康保険に加入していらしゃらない方を知っています。高収入の方は保険料が非常に高いので、病気になった時に全額自己負担(3割負担でなく108%負担)で支払った方がはるかに安いからです。若くて、自己管理ができる、健康で高収入の人ならその方が安いよね。

これからこういった「合理的な」方が増えていくのだろうと思います。健康保険に入らずに風邪などの時は108%負担で病院にかかって、重い病気になったかなと思った時だけ、サッと国保に入って保険を利用するような若い人が増えたら、今の日本の保険制度は一気に崩壊するでしょう。

皆さんはどう思われますか?

自分を振り返ってみると、ちゃんとした暮らしができていた時期もあれば、毎日のようにお酒を飲んでいた頃も、酷く太っていた頃もあります。一生ずっとキッチリできる人はまれではないでしょうか。

それから、ある程度の収入がある人は弱者に手を差し伸べる優しさがあっても良い、いや、あるべきだと思うのですが。キリスト教などの宗教の考え方を学んでいる人が多い海外では、そういった精神が社会に溶け込んでいます。

不摂生をしてしまう、タバコを吸ってしまう、砂糖中毒から抜けられない、など、このような弱者には自分自身がなってしまう時期もあるのですから、今現在自分の調子が良いからと言って、あまり偉そうに言うものではないと思います。

日本人が受ける教育において、宗教や道徳をタブー視するようになって久しいですが、弱い人のために自分のお金や時間や労力を使うのを「あほらしい」と思うような人ばかりにはなって欲しくないですね。

 

 

年々ひどくなっているんです。

英保歯科には保育士さんのお客様もたくさん来て下さいます。子供の虫歯予防と不正咬合予防を通じて、心身共に健康な子供から大人へと育ってもらいたいと考えている英保歯科にとって、とても心強い事です。

今日もその内の一人がお見えになって、雑談の中である相談を受けました。
園の先生:「園で預かっている小さな子供たちの口が常に開いていて、舌がいつも前に出ていて、食事を全く噛まずに丸のみするんです。食べる量は凄く多いんですが。しかもここ3年位観察していると、年々数が増えて、状況がひどくなってきているんです。」

私は「舌も上下の唇も筋肉でできているんです。筋肉の使い方を日常の食生活の中で体得していないので、力をいれる(口を閉じる)事ができないんです。噛む事についても、子供は母親が真剣に食事をしている姿を見て、噛み方を学習するんです。親が食事中にスマホやテレビばかり見ていて、噛み方を見せてないので、噛むという事を知らないんです。忙しいサラリーマンが昼食のカレーを「飲む」と言う事がありますが、現代の食べ物は油断すると飲めるほど柔らかいものばかりなので、子供の顎の成長(=頭脳の成長)が不十分になりやすいんですよ。」と説明しました。

先生は「次の父母会ではその話をします!!!」と、気が付いて頂けたようで、一生懸命説明して良かったです。
不正咬合の予防は0歳、生まれ落ちた瞬間から始めなければなりません。5歳ころになってから「そろそろ・・・。」では、ないんですよ。

Facebook と Twetter

昨日米国人の友人と朝食会でお話をしていました。
彼は米国に住んでいた時には、携帯電話の販売に携わっていたそうです。
その彼が、現在でもスマホを持っていないとの事で、理由を聞いてみました。
「Facebook も Twetter も、企業が科学の粋を尽くして、「依存性」が発生するようなシステムを構築している、と、企業の上層部が明言しています。使っているうちに自然に「中毒」になるように、理論的・科学的に構築されているシステムなんです。私は米国に住んでいる友人とやりとりするために Facebook などを使いますが、あえてパソコンだけに留めて、スマホは持たないようにしています。」との事。
また「米国で近年、極右と極左との対立が激化して過激化・暴力化してきているのも、SNSの普及と関連があると思います。実際に顔を合わせて対立していた時には、Friendly Disagreement という状態が存在していたのですが、面と向かって話し合うという事がなくなって、お互いが「血が通った人間である」事がわからなくなったのだと思います。」とも。
私も2年前から Fascebook と距離を置いております。Twetter と Line もかたくなに拒否しています。
でも彼ほどではなかったな~。新しい出会いは「一人よがりの考え方」に新しい風を吹き込んでくれますね。