母校での講義では特に熱くなります。

わが母校、岡山大学歯学部の非常勤講師を拝命しておりますので、日頃の臨床を通じて得た「真実」を学生に伝授しております。
歯科医師の仕事というのは芸術のような部分が多々ありますので、この年になっても技術や考え方が完成されるという事はなく、自分自身も進歩し続けております。「質の高い」経験を積み重ねる事は人生同様に大切なのです。
歯科医療をライフワークとする私達には今の時代では当たり前になった転職という言葉がありません。人生を賭けて一生懸命研鑽を重ねております。
でも歯科医師を含む、人間ができることはしょせん大したことがなくて、健康な歯をバリバリ削るような極端な美容歯科などと同様にやらないほうがまし(例えば原発の設置、無意味に大きい車の開発、体に悪いジャンクフードの販売、他人の悪口を喋っている無駄な時間など、挙げればきりがありませんが・・・。)と思われるような事もたくさんあります。
人間の能力を過信する事は禁物です。歯もできれば手をつけない方が良いのです。ですから正しい(食)生活習慣を身に付けて、虫歯にしないようにして下さい。歯科医師が修繕できるのは1本の歯に対してたった5回なのですよ。予防が「絶対的に」大切なのです。健康や体、歯などは予防しか手段がないのです。
若い先生で自分の治療に自信満々、人間ができる事を過信している方を見ると、「早く気がついて!」「岡山大で私の授業を受けて!」と言いたくなりますね。