一生持てば、それでいいんですから。

予防が大事、予防が全て。歯科医は歯を元に戻す事ができないので、歯を大切にして欲しい。
それをお伝えしたくて毎日ブログを書いてきました。
でも、歯医者はこわれた歯を修繕するためにいるのです。上手に修理して、当分使えるようにできますよ。
平均からして、90才で死ぬとしましょう。90才まで、虫歯ゼロの完璧な、モデルさんのような真っ白白の歯がズラーッと並んでいて、20歳の子のように、歯ぐきが全然下がっていない状態なんて不可能ですし、その必要もありません。
皆様には歯を大切にして頂きたいですし、歯科医は一生懸命歯を修理します。そして、死ぬまで(だけ。それで充分。)、皆様にそこそこ不自由なく健やかな人生を送って頂く事が目的なのです。何百年も歯を持たせる事ではないのです。歯は、死ぬまでさえ何とか持ってくれれば、それで充分なのですよ。
みーんな頑張って、長い人生を過ごしているのです。その間に体も壊れてきますし、心も傷んできますよ。もちろん歯も悪くなって当たり前なのですよ。
銀歯があったり、抜けたところにブリッジやインプラントが入っていても恥ずかしい事ではありませんよ。それで普通です。
自分の歯が汚いと思っても、それは頑張ってきた、人生の勲章と見ても良いではないですか。
でも、できれば一生、取り外しの入れ歯にだけはならなくて良いようにしたいですね。歯医者も技工士も頑張って作るのですが、所詮入れ歯は入れ歯・・・。
入れ歯は別名「義歯」と言います。義眼や義手や義足と同様に、無くてはならない大切な物ですが、自分の臓器のようには行かないのですよ。