歯は一生買い替えのきかない包丁みたいなもの

歯学部の学生だった頃、20歳になったばかりの頃に、友人と下宿に集まってビールとチキンとピザでパーティをした事があります。
歯学部の同級生の一人がビールの王冠を歯で開ける事ができるのが自慢らしく、何度もそれをやって見せてくれました。私達もその時は「スゴイ奴だな!」と思っていました。
歯科医師になった今では、歯の貴重さに対する認識が変わりましたので、「バカな奴だな!」と思うと思いますし、彼もそんなバカな事はもうしていないと思います。後悔もしていると思います。
歯は道具です。食べ物を切ったり、すり潰したり、しゃべったりするときに使う大切な道具です。
包丁を無茶苦茶な使い方をして、刃がボロボロになったり錆びてしまってどうしようも無くなったら買い替えができますが、自分の歯はいくらボロボロになってもそれを使い続けるしかないのですよ。一生。