岡山大学予防歯科式歯周病治療

私が母校の岡山大学の大学病院で勤務していた頃、歯周病治療を2つの診療科で行っていました。
一つは保存科(歯周病科)、もう一つは予防歯科です。前者は最新の遺伝子診断や検査、手術などを駆使して科学的に歯周病を治す方針を、後者は「爪楊枝法」と言われるブラッシング方法を主体にして歯周病を治す方針でした。
聞いた感じでは、まるで米軍と旧日本軍のような違いがあると思いませんか?それでは米軍と旧日本軍、米軍だけが常に優秀であったかと言えばNOですよね。
私は予防歯科で、本気で丁寧にブラッシングするようになった方の歯周病がどれだけ劇的に改善したかを目の当たりにしてきました。自分としては予防歯科の歯周病治療の仕方の方が好きでした。今でもそうですが。
当時の経験から、現在でも自分の担当する歯周病の患者さんには、時に、「テレビを見ながら、あるいは車に乗っている時でも良いので20分から30分歯ブラシをして下さい」という事があります。
そう言うと、患者さんからは変な目で見られ、その方法は英保歯科の衛生士からも否定される事がよくあります。
でも、正直な所、このアドバイスは核心をついたものだと今でも信じて疑いません。