英語の勉強を「断捨離」する決意

つい最近まで「将来はアメリカに移住しよう」と本気で思っていました。英語をネイティブのように喋れるようになりたいと思い、20歳代の頃から途方もない時間とそれなりのお金を英会話の勉強に費やしてきました。
しかしながら情け無いほど上達せず、未だに簡単な会話すら自信を持ってできない状態です。

私の友人の歯科医師が一昨年肺癌で亡くなりました。彼は関東で予防歯科を核に据えた歯科医院を運営しており、一緒にシカゴの学会等にも行った仲でした。勉強熱心で患者様の幸せを心から願っている素晴らしい先生でしたが、残念な事に喫煙者だったのです。
その彼が自分の病気の進行状況と余命を告知された時、残された僅かな人生をどのように過ごしたいと考えたか想像できますか?

私は「海外の文化に興味があったようだから、奥様と世界一周でもしようと思ったのでは?」と想像したのですが、実は最期の最期まで「診療がしたい。歯医者として働きたい。」だったそうです。そして本当にそのようになさったそうです。

平成28年の夏から私自身の生き方を根本的に見直し、モノ(物欲)とコト(人間関係)の断捨離をして、自分の本来の価値観に正直に生きるようにし始めた結果、様々な「モヤモヤ」が、まるで霧が晴れるように消えて行きました。
そして今は素晴らしいスタッフや素晴らしいお客様に囲まれて(遅ればせながら)歯科医師として本当に充実した人生を送らせて頂いております。ですから、今の私には彼の気持ちがよく解ります。

今日も6キロ歩いてきました。心と体のチューニングをして、歯科医師として末永く働かせて頂きたいと思っています。

今後は気が向いたら練習する程度にして、英会話の実力が低下しても気にしないようにします。長年頑張って来た英語の勉強を止めてしまうのには相当な勇気と決断が要りましたが、次のステージ、更なる高みに向かって進んで行きたいと思います。