発展途上国に首根っこを掴まれている?!

いつかブログを読み返した時に「そうそう、そんなタフな時期があったよね。」と言える日が来ることを祈りつつ、今日もコロナにまつわる話題です。

歯科医療の現場に於いて、消毒用アルコールは国内生産品が少量ずつ手に入るのですが、海外生産に依存している他の消毒薬、医療用マスク、医療用グローブの供給が完全にストップしています。マスクは無駄の無いように使っておりますが、お客様毎に使い捨てにするグローブの消費を抑える事は不可能ですので、グローブの在庫が無くなったら英保歯科は自動的に「都合により、当面の間休業」となります。

グローバリゼーションという美辞麗句の下に、先進国は人件費の安い発展途上国にグローブを生産させて買い叩き、我々末端のユーザーも「安くて良い方が有難いよね。」とばかりにその輸入製品のみを購入していました。その結果、グローブのような「歯科医療に於いて絶対的に必要なもの」が日本国内で一切生産されなくなってしまったのです。

発展途上国と違い、日本を含む先進国では衛生的に最先端の歯科医療が行われています。ただ、その最先端の医療を施すドクターや医療従事者の手には必ず発展途上国で生産されたグローブが装着されているのです。

この現象は医療の分野だけでなく他の業種にも当てはまります。
素晴らしい中華料理を提供するミシュラン3つ星シェフが使う、中国野菜やフカヒレはどこから来た?
敏腕トレーダーが使いこなしているハイスペックパソコンやスマホはどこから来た?

我々先進国の人間は偉そうにしても、「取り上げられたら赤子も同然」の必需品を途上国からの輸入に依存しているという事実があるのです。

日本は経済発展が停滞し先進国から転落しつつあると言われています。これってひょっとしたら「取り戻す」好機かも知れません。南北に長い国土は様々な経済状況の地方を持つというユニークさもあります。これを機会に、鎖国じゃないですが、安曇野のVAIOのように国内各地域の特色を生かして様々な生活必需品の生産拠点を作っておく方が、今回のような有事の際には「日本が生き残れる」確率が高くなると感じました。

こんな時こそ、視野の広い、頭の良い、倫理観と哲学を持つ、若くて人望のある政治リーダーの出現を望むのですが、今の政治家ってほぼ全員終わってるよね。皆さんはどう思われますか?

まあ、次は必ず選挙に行きましょうね。