現れては消えていく


真偽の程は解りませんが、失活歯とは神経を取ってしまった歯の事で、そのような歯からは毒素が出ていて全身へ悪影響を及ぼしているという見解のようです。
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こういった類の「説」は人を煽って、不安・心配にさせてビジネスに直結させる事ができますが、大切なのはこれが「真実か否か」なのです。
論文などのエビデンスが乏しくても、これが真実であれば臨床の現場で10年単位で生き残っていきますが、真実で無い場合は一時の「祭り」となり、恐らくタピオカのように消え去って行く運命にあります。
このように現れては消えるような「流行」に翻弄される事無く、じっくりと腰を据えて「真実」を掴む思慮深さが、歯科医師にには求められます。

まあ、単に予防さえすれば、こんな話とも無縁なんですけどね。