模型を使ってインプラントの実験中

私は開業以来ずっとブローネマルクインプラントに始まって、ノーベルバイオケア社のインプラントを愛用しています。20年以上前、大学病院ではまだ「キワモノ」扱いされていたインプラントを英保歯科で使うようになった理由、それは近代インプラントの祖ブローネマルク博士と、ブローネマルクインプラントを日本で普及させた小宮山彌太郎先生の事を心から尊敬したからです。(今ではインプラントを否定する大学病院なんてあり得ないのですから、変われば変わるものです。)

近代インプラントの祖、故ブローネマルク博士

機械研磨(ツルツル)表面性状のブローネマルクインプラントから始まって、Ti Unite(骨にくっつき易いようにザラザラ)の表面性状、コニカルコネクション(接合精度が向上)、それから昨年発表された Ti Ultra & Xeal (生体親和性が半端じゃ無い)の表面性状とドンドン進化していっている訳ですが、それぞれの時代のどれをとっても「小宮山先生との出会いがあって、最初にノーベルバイオケア社とのご縁があって良かった」と思える素晴らしいインプラントの会社です。

英保歯科ではこの Ti Ultra & Xeal を即、導入しました。その優位性を実際に体験し、これを開発した優れた研究者達に脱帽、です。

ただ、赤色がイメージカラーのこの会社(JALみたいでしょ?)、数年前のある時期に(会社のヘッドの方針だったと思うのですが)歯科の専門知識に対する学習意欲の無い方ばかりが営業(まさに営業!営業!でした)に回ってこられていたので、青か緑の会社に変えようかと悩んだ時期がありました。「あの、全社員が堂々としていて、威厳さえ持っていたノーベルファルマ社がここまで落ちるかな・・・。」と心底落胆した事を覚えています。

でも今は安心です!非常に強い向上心を持ち、専門知識が豊富な天野様や関澤様がしっかりサポートして下さっていますので、手術の術式の工夫など、ドンドンと新しいアイデアが浮かんで来ます。

「モノとコトを厳選(断捨離)して、常に向上心・ポジティブの中に身を置くべき。不毛・ネガティブとは絶縁すべき。」という考えは間違ってないようです。

夜、布団の中で考えている時や、散歩している時に「ポン」と良いアイデアが浮かんできます。
それが実際に有効かどうか、模型を使って検証して行く作業はとても大切です。

今日は終業後、そのアイデアの有効性を確認するために模型を使って実験をしていました。一旦家に帰って食事をとり、診療室に戻って続きをやっていたら夜中の1時前になっていました。

隣のセブンでノンアルとナッツを買って帰ろうと入ったら、バイトの女の子が「後2分で閉店なんですけど、いいですよ~♪」と優しく言ってくれました。ああ幸せ。帰ってYou Tube でも見ながら一杯飲んで寝よ。

これらのように、最近は若い人との関係で良い事ばかりあって、本当に有難い事です。

明日は日曜日ですが、月曜日のオペの準備の為に出勤予定です。さあ、頑張ろう!