昔は宗教、今はGAFAを盲信

進学や就職、結婚などの人生を左右する大きな決断を迫られた時に、自分や家族だけでは決めかねて実家の宗教に頼ったり、自分や家族に大きな不幸が起こった時にはパニックになってしまい、藁にも縋る思いで新興宗教に走ったりする人がいます。

そして、宗教が教えるままを盲信してしまう事がままあります。熊野古道の麓にある由緒ある仏教のお寺では昔、捨て身の修行と称して小船に若者を乗せて、少しの塩だけを持たせて入り口を釘で閉めてしまい、海に流したそうです。到着した所が極楽浄土だと教えて。生贄として子供を差し出す事に匹敵する程の狂気ですが、実際にあった話です。又、現在でも神の決めた相手と結婚するような宗教が存在しています。

しかし、ネット時代の今はむしろ人は GAFA に頼ります。Facebook や食べログなどの紹介でお店を選んだり、Amazon や楽天や価格コムの星の数で商品を選択したりする軽い事だけでなく、結婚などの出会いや自殺仲間探しまでYahoo や Google の検索結果に頼る事すらあります。

Amazon では、中国企業が買ってくれた人に丁寧なお礼のメールを送り、タダでもう一つ製品をプレゼントしたりして、購入者が「自発的に喜んで」高評価を書く巧妙な心理作戦を取っています。
また、「Google に英保歯科の高評価を月に3つ書き込みますので月額○○円で契約しませんか?」といったメールや電話が後を絶ちません。歯科ランキング上位も金で買えるという事です。
それなのに、多くの人はこんな事を判断基準にして選択しているのです。

昔と今の例を出しましたが、これらの状況には完全に共通している事があります。それは宗教やGAFAに対して「盲信してしまっている事、操られている事に気が付いていない」又は「自分の頭を使って最終判断する事を放棄している」という点です。

歯医者選びを含む人生を左右するような選択をする時には、口コミを盲信せず、HPの行間に書いてある事を読み取ったり、実際に足を運んで会い、話をして「自分自身の五感で」真偽を判断しなくてはなりません。いきなりスタートは絶対ダメダメです。

そう言っている私も、しょっちゅう何でも誰でも盲信して失敗ばかり。トホホ・・・。