年々ひどくなっているんです。

英保歯科には保育士さんのお客様もたくさん来て下さいます。子供の虫歯予防と不正咬合予防を通じて、心身共に健康な子供から大人へと育ってもらいたいと考えている英保歯科にとって、とても心強い事です。

今日もその内の一人がお見えになって、雑談の中である相談を受けました。
園の先生:「園で預かっている小さな子供たちの口が常に開いていて、舌がいつも前に出ていて、食事を全く噛まずに丸のみするんです。食べる量は凄く多いんですが。しかもここ3年位観察していると、年々数が増えて、状況がひどくなってきているんです。」

私は「舌も上下の唇も筋肉でできているんです。筋肉の使い方を日常の食生活の中で体得していないので、力をいれる(口を閉じる)事ができないんです。噛む事についても、子供は母親が真剣に食事をしている姿を見て、噛み方を学習するんです。親が食事中にスマホやテレビばかり見ていて、噛み方を見せてないので、噛むという事を知らないんです。忙しいサラリーマンが昼食のカレーを「飲む」と言う事がありますが、現代の食べ物は油断すると飲めるほど柔らかいものばかりなので、子供の顎の成長(=頭脳の成長)が不十分になりやすいんですよ。」と説明しました。

先生は「次の父母会ではその話をします!!!」と、気が付いて頂けたようで、一生懸命説明して良かったです。
不正咬合の予防は0歳、生まれ落ちた瞬間から始めなければなりません。5歳ころになってから「そろそろ・・・。」では、ないんですよ。