宍粟総合病院にて学ぶ

今日から4日間のお盆休みを頂いております。

私はといえば、今日は高齢の母親の付き添いで故郷の宍粟総合病院(公立の市民病院)に行って来ました。
私は小学校卒業と同時にこの宍粟市を離れ高砂にある中高一貫校の寮に入りましたので、宍粟市に対してはあまり思い入れも無く、我が故郷というより単に実家がある大した取り柄の無い田舎町という感覚です。

その田舎町にある宍粟総合病院ですが、良い意味で期待を裏切られました。受付のコンシェルジュは献身的で誠実に高齢者の話に耳を傾け、看護師はスマイルを絶やさず、医師は非常に紳士的です。同じ医療人として見習うべき所が沢山ありましたよ。

純朴な高校生からコロナと戦う医療従事者に心温まるメッセージが贈られていました。

今日は副院長の山城有機先生にお目にかかれたのですが、温厚で優しさに溢れた素晴らしい先生で、体から発せられるオーラから「山間部にある田舎町の地域医療に人生を賭けて悔いなし」という決意をお持ちになって臨床に取り組まれているのだなと感じました。

宍粟総合病院の先生方。神戸大学や大阪医科大学から医師が来て下さっているようです。

歯科医療は命に関わるような病気を扱う事は稀で、むしろ日常生活の質の向上とその保持に関係する分野です。それと比較して市民病院レベルのお医者様は命に関わるような重い病気を持った患者様と向き合っておられます。今日、こちらの空気感に触れる事によって自分自身が大学病院の入院病棟で働いていた時の記憶・感覚が蘇ってきました。

今日の山城有機先生の医師としての立派なお姿を拝見し、私も再び気を引き締め、自分の社会的役割をしっかり果たして行きたいと思いました。

糧となった、良い1日でした。