医学部人気

受験のシーズン真っ盛りですが、医学部の人気が凄いようですね。

田舎の医師不足を補うために医師を増産したいと思っている国がテレビ局に命令してかっこいい医療テレビドラマを量産して医学部人気を誘導しているのでは?というのが我が妻の鋭い意見です。当たっているかも。

現在の医療の仕事は「普通の人からは信じられないくらい責任は重いが、収益率は国に管理された、ひたすらに頭と体を使い続けるサービス業」と表現できます。外から見るのと現場の実状とは大違いといったところでしょうか?
私達のように歯科医師の子供に生まれた人間は医療の仕事がどのようなものかを肌で感じて知っております。ですから何のギャップも感じませんでした。
ドラマの主人公のような活躍を夢見ている、初代のお医者様の卵の皆さんには、現実とのギャップを乗り越えて良いお医者様になって頂きたいと切に願います。

私が歯科医師になって良かったと思う事は山ほどありますが、その一つは「開業して自営している」点です。そこには「企業や病院勤め」にはない「本当の自由」があります。
個人商店ですから、自分の理想や哲学に従って思い通りに病院を運営できます。上がいませんので。
そして、きれいな最期を迎えるために切腹(病院を閉める)する自由すらあると思うと、自営業って本当に有難いなあと思います。
家族と過ごせる時間が多いのも自営業の良さですね。接待ゴルフとかありませんからね。