乳歯は捨てずに歯髄細胞のドナーに?

長い間グラグラして食べにくかった乳歯。やっと抜けてくれたので庭にポイ!でも時代は変わりました。iPS細胞と同様の、あるいはそれ以上の価値のある細胞が、その捨てようとしている乳歯の中にあるのです。
抜けた乳歯の中にあるわずかな細胞を培養して保存し、将来の歯科治療や脳梗塞などの神経疾患に使う事が可能になってきているようです。
保管費用が平均すると年間2-3万円ということで、スマホ代を大手キャリア年間数万円払うよりはずっと安く、それなりの価値がありそうです。自己の細胞ですから拒絶反応も起こませんし、充分視野に入りそうな選択肢ですね。
乳歯の他に親知らずの細胞も使えるそうですから、興味がおありの方は、乳歯が抜けそうになったら、あるいは親知らずの抜歯手術の日が決まる前にセルテクノロジーに連絡して、あらかじめ段取りをしたおいた方が良いですね。新鮮な細胞をすぐに届ければ培養に成功する確率は跳ね上がると思います。
そう考えると親知らずがある人はラッキーかも知れません。
重篤な病気なら、その病気にかかってからでも、どこかの歯を抜いて細胞を使うという手があると思います。
多くの歯を虫歯にしてしまって、ほとんどすべての歯の神経を抜いてしまっている方には、残念なニュースです。「こんな所でも普段の予防歯科の実践の価値が生きてくる!」と思った情報です。