それはそれで幸せ

歯に対して、最近までは98%の日本人と同様の価値観だったある男性。海外を飛び回ってバリバリ仕事をしていて忙しく、「痛い所だけとっとと治して」のタイプの方でした。
英保歯科に通院して頂いて、事あるごとに予防歯科のお話をしていたのですが、ついに歯の大切さに覚醒されたようで、現在はインプラントを含む総合的治療で「歯の延命」を試みております。
その彼が「先生、先日テレビを見ていたら大阪の南のディープな所の放送をやっていて、皆歯がボロボロだったんです。あれって将来困りますよね。」とおっしゃいました。

見た目も悪く、口臭も凄いのですが、本人も周囲も気にならないなら、それはそれで幸せなのでしょう。

「認知症や心筋梗塞、糖尿病などの病気になるとは思いますが、その地域から一生出る事が無いのなら、それはそれで幸せなんでしょう。」

メトロポリス東京に住んで大企業でワールドワイドに活躍したり、研究職で海外の学会に出かけてコミニュケーションをするような立場になれば本当に困るでしょう。でも、例えばフィリピンのスラム街、スモーキーマウンテンのようにお金や歯が無くても幸せに(長くない健康寿命ですが)過ごせる場所が地球上に存在する事も事実です。