更なる医科歯科連携を!

昨日所用で新大阪にある大阪回生病院に行ったのですが、糖尿病の患者様に対する栄養指導室の入り口に、管理栄養士の先生のお名前と「よく噛む」事のメリットが掲示されていました。

そこには、私達歯科医療関係の人間でも気がついていないような素晴らしい内容が書いてありました。「さすが医科。さすが管理栄養士。プロは大したものだなあ。」と非常に感心して勉強になりました。

ここに書いてある事は7項目とも、即実践して欲しい素晴らしい事です。

特に、お口に入れる量を少し少なくするだけで、自動的に噛む回数が増えた事になる。とか、一口5回だけで良いので多めに噛むようにしてみる。などは今後の指導に応用させて頂きたいと思います。

歯科医療従事者は、自分たちが「咬むことのプロ」だという自信を持っていますが、「井の中の蛙大海を知らず」で、しっかりと医科の皆さんの知見やご意見に耳を傾けるべきですね。
それに、管理栄養士の先生は「噛む」という文字を使っておられます。私達は「咬む」という文字を最初に選択する事が多いですね。この時点で「口と歯を使って食べたものの栄養の事、全身の事に目をやっている」のか、「主に上下の咬み合わせで食べ物を小さく砕く」事に注目しているのかの「視野の大小」が見えてしまいます。猛反省したいと思います。

このような小さな経験からですが、更なる医科歯科連携の努力が国民の健康(病気の予防)に寄与するのだろうと感じました。どういう訳か、医科と歯科の垣根は高く、困難な道ですが「一歩一歩」歩んでみたいと思います。